過去ログ - とある未来の通行止め その3
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509:ブラジャーの人[saga]
2012/06/08(金) 23:40:26.76 ID:pAa9APiK0

夢を見た。

映画やドラマでも聞いた覚えのある泣声。それは人間の赤子の声。

以下略



510:ブラジャーの人[saga]
2012/06/08(金) 23:43:30.24 ID:pAa9APiK0

しん、と冷え込む二月末の朝。見上げた天井はいつもどおりだ。

一方通行はあくびをしながら上体を起こした。体と一緒に捲れあがった布団を手で直し、
横で眠る打ち止めが寒さで目を覚まさないように気を使ったのだが、
以下略



511:ブラジャーの人[saga]
2012/06/08(金) 23:45:17.60 ID:pAa9APiK0

そこからは大慌てで病院へ向かう準備をした。打ち止めに蹴飛ばされながら服を着替えさせ、
大きな鞄に手当たりしだいに荷物を詰める。アレが要る、コレが要ると聞いていたが、全て思い出せた自信がない。

(落ち着け。混乱するな……)
以下略



512:ブラジャーの人[saga]
2012/06/08(金) 23:54:28.42 ID:pAa9APiK0

車で病院に着くと、妹達二人が車椅子を用意して正面玄関に待機していた。一人が打ち止めをそれに座らせ、もう一人は一方通行に代わって車を駐車場に置きに行く。

「一方通行はこのまま上位個体に付き添ってください、とミサカ一九〇九〇号はシミュレーションどおりのセリフをカッコよく述べます」
「シミュレーションしてたのか」
以下略



513:ブラジャーの人[saga]
2012/06/08(金) 23:58:01.11 ID:pAa9APiK0

「うぅ、いーたーいー」
「……」
「あぁぁぁ……」
「……」
以下略



514:ブラジャーの人[saga]
2012/06/09(土) 00:00:08.44 ID:5RhntJUq0

しかしその余裕は一時間も続かなかった。打ち止めは余裕があるなんて認識ではなかったが、それを思い知った。

「あぁ! ……っうぅうう。い、いたいよー!!」
「打ち止め」
以下略



515:ブラジャーの人[saga]
2012/06/09(土) 00:05:05.25 ID:5RhntJUq0

呼び出された担当産科医は個室で打ち止めを診察し、早すぎる変化に戸惑いつつ、分娩室へ運ぶように指示を出した。

妹達が個室に運んできたストレッチャーに、打ち止めは夫の手で乗せられる。おさえることなど、とうに諦めた悲鳴があがった。

以下略



516:ブラジャーの人[saga]
2012/06/09(土) 00:07:07.34 ID:5RhntJUq0

「名前……。いろいろ考えてたんでしょ。いいの?」
「ン? 無事に産まれてくるならなンでもいい、もう」
「ミサカは割と気に入ったよ。護」

以下略



517:ブラジャーの人[saga]
2012/06/09(土) 00:08:48.78 ID:5RhntJUq0
とりあえずここまで。

やっと産まれるね。


518:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/06/09(土) 00:50:14.74 ID:/BxNtACIO
おおおおおおおおおおおおおおおお
護ね!いいね!
てかちょっと唐突でビビってしまったよ…

というかもしや>>1は女性だったり?そしてガイコンシャだったり?


519:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/06/09(土) 06:40:40.48 ID:kmHRxBKDO
>>1乙ぱい

ちょっと助産婦資格取得して打ち止めのお産を手伝ってくる


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