過去ログ - インデックス「当方に迎撃の用意あり」
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すべての人間は――
[saga]
2012/05/20(日) 21:44:23.80 ID:zQfIGP0D0
その日はやけに雲が高いと感じた。
人の視線がいやに突き刺さってくる日だな、とその時はまだ、上条はのんきに構えていた。
以下略
257
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すべての人間は――
[saga]
2012/05/20(日) 21:46:41.11 ID:zQfIGP0D0
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
放課のチャイムが鳴った。
以下略
258
:
すべての人間は――
[saga]
2012/05/20(日) 21:48:28.24 ID:zQfIGP0D0
「なんなんカミやん、またなんかやったん?」
「『また』ってなんだよ。お前はちょっと引っ込んでろ」
以下略
259
:
すべての人間は――
[saga]
2012/05/20(日) 21:49:32.75 ID:zQfIGP0D0
「さて。いい加減に方針は定まったのかにゃー、色男? 神父クンとの男の勝負を引き受けてやる覚悟のほどは?」
肩を組んで囁いてくる金髪のバカにいたっては、一から十までまるっと見通されているような気がしてならない。
以下略
260
:
すべての人間は――
[saga]
2012/05/20(日) 21:50:42.96 ID:zQfIGP0D0
ぐうの音も出ない、とはこの事だろう。
結局のところ上条は、インデックスに向ける愛情の種類を、ただ一つの何かに確定させられなかった。
そのこと自体はインデックスも承知している。
承知の上で二人は、ステイル=マグヌスが一方的に引いてきたスタートラインに爪先を揃えてやろう、とついに決意を固めたのであった。
以下略
261
:
すべての人間は――
[saga]
2012/05/20(日) 21:51:54.18 ID:zQfIGP0D0
「この端末をポチッとすれば、生中継で気になるあの子と憎いアイツの今に迫れるぜい、カミやん?」
「……吹寄、黄泉川先生呼んで来てくれないか? 盗撮魔が約一名、先生のお縄を頂戴したがってますってさ」
以下略
262
:
すべての人間は――
[saga]
2012/05/20(日) 21:54:44.60 ID:zQfIGP0D0
「どれどれー? これでカミやんに男の勝負を挑んだっちゅー、無謀な勇者の勇姿が見られるん?」
「名前は確か。ステイル=マグヌスだった。と思う」
以下略
263
:
すべての人間は――
[saga]
2012/05/20(日) 21:56:03.47 ID:zQfIGP0D0
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
この教会を訪れるのも、都合四度目となった。
以下略
264
:
すべての人間は――
[saga]
2012/05/20(日) 21:58:34.33 ID:zQfIGP0D0
「この上なく困った男に惚れてしまったものだね、君も」
「それに関しては、全面的に同意しておくんだよ」
以下略
265
:
すべての人間は――
[saga]
2012/05/20(日) 22:00:07.76 ID:zQfIGP0D0
つかつか、という迷いない足取りが祭壇の踏み板を掻き鳴らす。
ステイルがこちらに歩み寄ってくる。
長身と黒い神父服の陰に隠れて、その大きな手のひらに握られているであろう「贈り物」の正体は確認できなかった。
以下略
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