過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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255:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/29(木) 18:05:09.61 ID:qPbJwa1+0
薬は投与しつくし、これ以上は生命活動に
悪影響を与えるかもしれないというレベルだ。

本部はこの事実を知っているのか……。

以下略



256:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/29(木) 18:05:44.80 ID:qPbJwa1+0
圭がいつから起きていたのかは分からないが、
一日の平均活動時間を大幅に
オーバーしていることは事実だった。

バーリェは、基本的に体が弱い。
以下略



257:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/29(木) 18:06:18.22 ID:qPbJwa1+0
現段階で、絆ほど人型AAD操縦で
戦果を上げているトレーナーはいない。

もう一人別に、特別なバーリェを使役するトレーナーを
確立するものだとばかり思ってはいたが、
以下略



258:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/29(木) 18:06:51.35 ID:qPbJwa1+0
絆の部屋には、今は誰もいなかった。

霧と雪は寝室で眠っている。

外では太陽が昇り始めていた。
以下略



259:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/29(木) 18:07:32.42 ID:qPbJwa1+0
保留音が流れ、しばらく経って
男性医師の声が聞こえた。

『何かありましたか?』

以下略



260:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/29(木) 18:08:11.37 ID:qPbJwa1+0
思わず携帯電話の向こう側に怒鳴る。

怒鳴られた医師は、また少し考えた後静かに返した。

『……仰られている意味がよく分かりません。
以下略



261:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/29(木) 18:09:00.63 ID:qPbJwa1+0
「あなた達はS93(霧のこと)の時も、
同じことを俺に言いましたね。
分かっているんですよ。
あの子は、死星獣とバーリェのハーフだってことは!」

以下略



262:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/29(木) 18:09:43.65 ID:qPbJwa1+0
医師は、おそらく正直に言ったので
あろう言葉を淡々と返すと、静かに続けた。

『眠らないのならば、かえって効率的ではないのですか?』

以下略



263:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/29(木) 18:10:18.77 ID:qPbJwa1+0
こいつらは……。

こいつらは、悪魔だ。

人間はいつからこんなにおぞましくなった?
以下略



264:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/29(木) 18:11:03.32 ID:qPbJwa1+0
絆は携帯電話をしばらくの間見つめていたが、
それをベッドに叩きつけて荒く息をつき椅子に腰掛けた。

しばらく呼吸を整えてから、松葉杖をついて、
やっとのことで階段を降りる。
以下略



265:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/29(木) 18:11:40.81 ID:qPbJwa1+0
一瞬圭が眠っているものだと勘違いし、
絆は隣に腰掛けていた渚に視線をやったが、
彼女は顔を上げて絆を見て、首を振った。

ため息をついて近づいてきた絆の方を振り向いて、
以下略



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