過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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469:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/09(月) 17:11:59.37 ID:KsGx2YfE0
「意味が……分からないが?」

「そのままの意味だよ。
君も単語くらいは知っているだろう、
『ヒーロー』だ。希望の星であらねばならない。
以下略



470:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/09(月) 17:12:35.84 ID:KsGx2YfE0
「ヒーロー……どういう意味だ……?」

駈の言葉に答えずに、絆はベッドに
無理矢理に寝かされながら大声を上げた。

以下略



471:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/09(月) 17:13:18.19 ID:KsGx2YfE0
「だが結果的にそれは『できなかった』と言える。
今回の起動も、ギリギリのラインでの奇跡的な成功だ。
大衆はその奇跡を求めてもいるが、
同時に求めているのは『身の安全』、
それ一つだ。自分達の身の安全を脅かすものは、
以下略



472:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/09(月) 17:14:14.69 ID:KsGx2YfE0
「やりすぎたのだよ。それこそが新世界連合の
狙いだったのかもしれんがね。
強い力にはより強い力で対抗しなければならなかったのだが、
君達はいささかやりすぎた。
私は、君こそがそのストッパーになってくれると
以下略



473:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/09(月) 17:14:47.95 ID:KsGx2YfE0
一瞬押し黙って、駈は口を開いた。

「本部のトレーナーや職員達の大半は、
避難していたため無事だ……渚管制官も無論だ。
現在別の病室で治療を受けている。
以下略



474:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/09(月) 17:15:32.25 ID:KsGx2YfE0
絆は、唾を飲み込むことも出来ずに
ただ呆然と口を開いた。

その体が小さくわななく。

以下略



475:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/09(月) 17:16:07.84 ID:KsGx2YfE0
「何をしている?」

駈に聞かれ、絆は叫ぶように言った。

「圭を助けに行く! 
以下略



476:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/09(月) 17:16:42.14 ID:KsGx2YfE0
「え……」

絆はわななく手で、目の前の資料を手に取った。

「解剖…………結果…………?」
以下略



477:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/09(月) 17:17:22.45 ID:KsGx2YfE0
「解剖結果……? 意味が分からない。
だって、圭はさっきまで、
俺の前にいたんだぞ……いくら眠らなくたって、
気遣いが出来なくったって……これからだったんだぞ? 
俺の前で、叫んでたんだぞ……これから生きて、
以下略



478:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/09(月) 17:18:00.54 ID:KsGx2YfE0
「解剖の時、最後までずっとこれを
握っていたそうだ。
医師が指を切除するまで、離さなかったそうだよ」

「…………」
以下略



479:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/09(月) 17:18:32.15 ID:KsGx2YfE0
「先日、バロンのエフェッサー支部が、
同様な一斉攻撃を受けて壊滅した。
元老院の承認を待っているが、
近くエフェッサーはフォロントンへ
一斉攻撃をかけることになる」
以下略



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