過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
1- 20
520:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/12(木) 18:25:26.80 ID:Y7PtevAY0
「私達は、人間ではありません。
人間になろうとしても、人間にはなれません。
特務官様がいくら頑張っても、私達は私達以上の
ものになることはできないのです。
あなたが仰っていることは、
以下略



521:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/12(木) 18:26:24.58 ID:Y7PtevAY0
だから今更それを繰り返されたところで、
何を感じるでもなかった。

しかし絆は、「誰かに怒られる」という経験を、
産まれてこの方、殆どしたことがなかった。
以下略



522:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/12(木) 18:26:59.00 ID:Y7PtevAY0
しかしそれを改めてはっきりと、
他ならぬバーリェの口から言われると、
また違う威圧感があった。

「…………お前は、死にたいのか?」
以下略



523:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/12(木) 18:27:41.35 ID:Y7PtevAY0
しかし、だいぶ考えた末に絆が出した言葉は、
純の言葉を否定するものだった。

純は眉をひそめて絆を見た。

以下略



524:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/12(木) 18:28:18.91 ID:Y7PtevAY0
純はまだしばらく、釈然としなさそうに
俯いていたが、やがて小さく頷くと立ち上がった。

圭のように四肢のどこかが
欠損しているというわけではない。
以下略



525:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/12(木) 19:05:23.38 ID:Y7PtevAY0


大型の輸送機に乗り、フォロントンまで
移動することになった絆達は、
その日の夕方に、既に出発を終えていた。
以下略



526:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/12(木) 19:06:12.03 ID:Y7PtevAY0
高速で移動しているが、
内部にはたいしたGはかかっていない。

昨今の技術の進歩には舌を巻かされる。

以下略



527:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/12(木) 19:06:50.66 ID:Y7PtevAY0
「どうして勝てないんですか……
私が、私がチェスで負けるなんて……」

プルプルと震えながら、霧は絆の方を見た。

以下略



528:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/12(木) 19:07:27.83 ID:Y7PtevAY0
「機械みたい……」

「…………」

「あの子、生き物というよりは
以下略



529:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/12(木) 19:08:02.78 ID:Y7PtevAY0
左手の指も、いくつか折れ曲がってしまっていた。

息を吸うたびに折れたアバラが痛む。

動かない箇所だけ見れば、圭の状態に近かった。
以下略



777Res/520529 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice