過去ログ - 魔法少女隊R-TYPEs FINAL2〜ティロ・フィナーレの野望〜
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392: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/10(木) 21:08:01.08 ID:7AO1ihg40
――Epilogue of Mami Tomoe――


「なるほど……よく生き延びていたものだ。半年の間も宇宙を彷徨い続けて。
 流石はM型……と言ったところか」
以下略



393: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/10(木) 21:08:35.68 ID:7AO1ihg40
「確かに、そのような話であったことは聞いているよ。
 ……それで君は一体何を願うというんだね、ゲルヒルデ。いいや、巴マミ」

そう促され、マミは答える。
その口調はどこか楽しげで、けれど辛辣な調子すらも含んだものだった。
以下略



394: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/10(木) 21:09:09.11 ID:7AO1ihg40
その衝撃的な事実、さらに続けざまに投げかけられる残酷な言葉。
そんな言葉に心砕け、気力は萎え。そして屈してしまうのだろうか。
そんなはずがない。この程度の絶望など、バイドに比べれば余りにも矮小だった。
むしろその男の言葉は、マミの懸念に明確な答えを与える結果となっていたのだから。

以下略



395: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/10(木) 21:09:56.70 ID:7AO1ihg40
「これも貴様の差し金か。だとしたら、今すぐ止めさせろ」

「お断りよ。貴方達も思い知りなさい。私達の痛みと怒りを」

一閃。放たれたレーザーがマミのすぐ隣を掠めた。
以下略



396: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/10(木) 21:10:29.44 ID:7AO1ihg40
「奴らに伝えろっ!巴マミの身柄はこちらにある、攻撃を続ければこいつを殺すと伝えろっ!!」

信じられない事態の連続。完全に平静を失った男は、怒鳴り散らすようにしてそう言った。
それをそのままオペレーターが伝えた。けれど、帰ってきたのは更なる攻撃。
衝撃が基地を貫く。ようやく出撃を始めた無人兵器群も、次々に魔法少女隊の前に撃ち落されていく。
以下略



397: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/10(木) 21:10:59.45 ID:7AO1ihg40
「……ふぅ、ここまで上手くいくと、気分がいいわね」

後方にて待機していたババ・ヤガー。
その機体の中で、マミは意識を取り戻した。
先ほどまでルナベース6において、軍の虜囚となっていたマミのソウルジェム。
以下略



398: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/10(木) 21:11:35.02 ID:7AO1ihg40
バイド戦役の終結直後、魔法少女隊はグランゼーラ革命軍にその身柄を委ねた。
地球連合軍にいたままでは、恐らく少女達の未来を勝ち取ることはできない。
グランゼーラ革命軍とて、正直得体の知れない相手ではあった。
けれど彼らは非人道的なバイド兵器、フォースに対する排斥感情を強く抱いている。
同じく非人道的な技術の産物である魔法少女の境遇にも、一定の理解を示してくれるのではないかと考えた。
以下略



399: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/10(木) 21:12:04.28 ID:7AO1ihg40
魔法少女隊は、マミの突入と同時に密かにルナベース6の周囲に展開していた。
それを可能にしたのが、グランゼーラ革命軍が生み出した新技術、ジャミングであった。
既存のレーダーに対して完全なる隠蔽を可能にした、その最新技術を惜しみなく投入し得るほどに
魔法少女隊は、革命軍内においての信頼を勝ち得ていたのだった。

以下略



400: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/10(木) 21:12:56.16 ID:7AO1ihg40
「上陸班が魔法少女達を押さえたようです。内部の抵抗もほぼ収まっています」

「さすがはあの二人ね。みんなは引き続き周囲の警戒をお願い。こちらも準備を始めるわ」

言葉を交わし、ついにババ・ヤガーが動き出す。
以下略



401: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/10(木) 21:14:09.66 ID:7AO1ihg40
「全機脱出したわね?射線上からの退避も済んでいるかしら?」

マミの問いかけに全機が答える。発射準備は完了していた。後はただ、撃ち放つのみ。

「じゃあ、始めるわよ。私達の戦いを……未来を手に入れるための、戦いをね」
以下略



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