92: ◆qaCCdKXLNw[saga]
2012/07/17(火) 04:10:54.19 ID:yIkrPX16o
そうこうしているうちに、追加の魔法少女たちが現れた。
キリカに致命傷を浴びせた巴マミと、隣町を縄張りとする佐倉杏子、織莉子自身がそそのかして契約させた千歳ゆまの3名だった。
4対二、方やベテラン3人に回復能力特化型魔法少女の組み合わせ、方や契約して一月も経っていないルーキーが二人。
彼我の戦力差は明らかだと言えるだろう。下手を打てばリンチにすらならない。
93: ◆qaCCdKXLNw[saga]
2012/07/17(火) 04:11:37.92 ID:yIkrPX16o
目の前で魔法少女が魔女になる様――予めパッケージングされたその事象を目の当たりにした対峙者たちの士気は、笑ってしまうくらいにガタ落ちだった。
自分もいずれ魔女になるのだと突き付けられたのだ、そもそも「魔法少女」という存在がなんであるのかすら考えたこともないだろう彼女らには、骨身に染みる事実だろう。
織莉子と、未だ時間遅延の魔法を維持し続けるキリカの化身はあっという間に有利に立つと、敵対者たちを戦闘不能にまで追い詰めた。
心理的揺さぶりがかなり効いているのだろう、良い兆候だ。
94: ◆qaCCdKXLNw[saga]
2012/07/17(火) 04:12:04.88 ID:yIkrPX16o
「なんで……あなたたちは、いつも、私たちの邪魔をするんだっ!」
そうだ、お前たちは、世界ってやつは、いつもそうだ。
なぜ邪魔をする。
95: ◆qaCCdKXLNw[saga]
2012/07/17(火) 04:12:43.88 ID:yIkrPX16o
歯を食いしばってさらなる反抗を掛けようとする。
まだ私は死んではいない。死の、その最後の瞬間まで、自分は抗わねばならないのだ。
と、その時だ。
自分と暁美ほむらとの中間地点に、アイツが現れた。
96: ◆qaCCdKXLNw[saga]
2012/07/17(火) 04:15:11.74 ID:yIkrPX16o
織莉子の脳裏に、これから来たる未来が描写される。
墓碑の椅子に眠るように座るキリカの遺体の、ちょうど顔面に槍が突き刺さる。
可愛らしい、あのキリカの顔に。
あれは、抜け殻だ。キリカそのものではない。そう、そのはずだ。
97: ◆qaCCdKXLNw[saga]
2012/07/17(火) 04:16:07.07 ID:yIkrPX16o
98: ◆qaCCdKXLNw[saga]
2012/07/17(火) 04:18:02.60 ID:yIkrPX16o
そんなわけで第3話でした。
予定よりも随分遅れてしまってもうしわけない。
一番難しいと思われる場所は越えたので、これからは更新速度が上がる……といいなあ。
こんかいのまとめ:織莉子ちゃんが前ループの記憶を継承したら、というありがちなお話
99:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/07/17(火) 10:27:43.55 ID:okzcP/7/o
乙!
織莉子の心理描写がとてもよかった
次回も楽しみにしてる!
100:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]
2012/07/17(火) 18:30:03.87 ID:PgnKXPPr0
乙
なるほど、織莉子がマミさんを憎んでるわけだ
101:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/07/17(火) 19:34:59.39 ID:3qeOXns0o
おりマギは読んでないんだけど、これが織莉子とキリカの物語なら、二人を応援するしかない、と思った。
乙
102:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]
2012/07/18(水) 00:19:05.55 ID:CE45k3m+o
おりキリ同様に、それぞれの人間ドラマがあることも忘れてはならない
説得力のある重厚な物語だったと思います
おりマギでの行動は、本当に追い詰められていたことなんだなと。
そしてこの物語の舞台裏にも、また同じような人間ドラマが繰り広げられ、織り交ざっていた、あるいはいくのかと思うと
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