127: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/07/17(火) 04:18:12.57 ID:wjxL0IG/0
この人体模型は、一体何なのか。
何に使われるために造られたのか。
128: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/07/17(火) 04:19:38.87 ID:wjxL0IG/0
由香「いやあああああああああああ!!」
はちきれないばかりの悲鳴をあげた。
1歩、また1歩と後ろずさって。
129: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/07/17(火) 04:20:17.60 ID:wjxL0IG/0
縦、横ともに4列ずつ設置された、16脚の実験机。
そのうち、教室の最後方に並んでいるうち――3脚の机の上。
130: ◆IsBQ15PVtg[saga sage !red_res]
2012/07/17(火) 04:20:58.10 ID:wjxL0IG/0
131: ◆IsBQ15PVtg[saga sage !red_res]
2012/07/17(火) 04:21:27.73 ID:wjxL0IG/0
油で長時間熱せられたのだろうか。
黒みがかった茶色といった具合にまで焼け焦げて。
132: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/07/17(火) 04:22:22.74 ID:wjxL0IG/0
由香「ううっ……いやぁ……」
美琴「…………」
133: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/07/17(火) 04:23:55.47 ID:wjxL0IG/0
――が。
今、この場で目にしている光景は――絶対能力進化実験の時とは、あまりに異質だった。
134: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/07/17(火) 04:24:45.11 ID:wjxL0IG/0
美琴(……マジで気が狂ってしまう!!)
一旦、外側の窓へと目を向ける。
そして、手近な窓から1枚1枚押したり引いたりしながら、開かないかを確かめだした。
135: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/07/17(火) 04:26:25.22 ID:wjxL0IG/0
由香「……うん……」
涙声だったが――小さく返事をして、首を微かに縦に振った。
136: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/07/17(火) 04:27:07.28 ID:wjxL0IG/0
美琴「ひっ……」
思わず情けない声をあげた。
全身をぞわっとした悪寒が走る。
137: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/07/17(火) 04:27:34.04 ID:wjxL0IG/0
壁に接するように、置かれた1脚の椅子。
それは、実験用の丸椅子ではなく――他の教室でも目にした、小学生用の古びた木製の椅子。
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