162: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/07/17(火) 04:49:07.36 ID:wjxL0IG/0
だが、ここは学園都市の外。
それも、外部から隔絶された異空間にある――研究用の機材なぞ到底なさそうな廃校。
少なくとも、科学的に生み出されたものではないだろう。
163: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/07/17(火) 04:49:45.64 ID:wjxL0IG/0
美琴(とにかくやることは――)
そして、急激に電気を発生させる。
髪の毛や腕の辺りで、青白い火花が何度も弾けていた。
164: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/07/17(火) 04:50:32.84 ID:wjxL0IG/0
美琴「いい加減にしろっつーの!!」
溜めていたありったけの電流を、人体模型に向けて放つ。
加減は一切していなかった。
165: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/07/17(火) 04:51:39.14 ID:wjxL0IG/0
??「ぐおおおおおおおぉぉぉぉぉ……」
まるで怪物の断末魔のような、咆哮。
皮膚や筋肉を炎で燃やされながらも、左右にふらついている。
166: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/07/17(火) 04:55:09.67 ID:wjxL0IG/0
美琴「……ったく……」
小さくため息をつきながら、そこから視線を外す。
ようやくカタがついたといえた。
167: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/07/17(火) 04:55:52.01 ID:wjxL0IG/0
美琴「仕方ないわね。今、行くから……」
交代してさっさと開けて、廊下に出よう。
そう思って、引き戸の所へと歩き出そうとした時。
168: ◆IsBQ15PVtg[saga sage !red_res]
2012/07/17(火) 04:56:38.63 ID:wjxL0IG/0
それは――焼け焦げた人の生首だった。
寸胴に詰め込まれていたのが、ひっくり返ったはずみで、床に転がったのだろう。
169: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/07/17(火) 04:57:17.71 ID:wjxL0IG/0
美琴「……これって……」
表情が凍りつく。
息が激しくなり、全身の震えが激しくなる。
170: ◆IsBQ15PVtg[saga sage !red_res]
2012/07/17(火) 04:58:11.49 ID:wjxL0IG/0
すっかり枯れて、縮こまった花弁。
それがカチューシャの軸らしき所に、いくつも貼り付いている。
枯れた花のような飾りをいくつもつけたカチューシャ――さすがにそんな不気味なものを作りはしないだろう。
171: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/07/17(火) 04:58:49.68 ID:wjxL0IG/0
美琴「初春さん……じゃないよね……」
否定するような言葉をぽつりと漏らす。
172: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/07/17(火) 04:59:51.55 ID:wjxL0IG/0
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