256: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2012/10/04(木) 01:07:37.88 ID:2ytvna2r0
黒崎「おい……刻命、いるのか?」
引き戸の取っ手の手前で、伸ばしていた手をはたりと止めて。
恐る恐る、中にいるであろう幼馴染の名前を呼ぶ。
257: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/10/04(木) 01:08:22.29 ID:2ytvna2r0
黒崎「ったく、暗くてよく見えねえな。なあ、何か明かりになるものって、持ってないよな?」
初春「は、はい。ごめんなさい……」
258: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/10/04(木) 01:08:54.76 ID:2ytvna2r0
黒崎「ここの鍵って、これだよな?」
すかさず足元に転がっていた図工室の鍵を拾い上げる。
259: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/10/04(木) 01:09:48.40 ID:2ytvna2r0
260: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/10/04(木) 01:10:22.25 ID:2ytvna2r0
教室の中から、はっきりと聞こえた――男の声。
その声は、もちろん――
261: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/10/04(木) 01:11:10.17 ID:2ytvna2r0
黒崎「おい!!何するんだよ!!放せ!!」
初春「黒崎さんっ!!これだと鍵が折れますよ!!」
262: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/10/04(木) 01:11:38.34 ID:2ytvna2r0
黒崎「くそっ!!」
263: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/10/04(木) 01:12:22.74 ID:2ytvna2r0
初春「お、落ち着いて下さい」
黒崎「これが落ち着いてられるかよ!!中に刻命がいるってのに、何もできないってのがよ!!」
264: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2012/10/04(木) 01:13:19.89 ID:2ytvna2r0
黒崎「な、何だよ!!」
すぐに我に返り、そんな初春にほぼ喧嘩腰といった感じで怒鳴りつける。
265: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2012/10/04(木) 01:14:25.03 ID:2ytvna2r0
黒崎「……悪かったな」
初春「構いませんよ。それよりも、あっちの入口へ……って、え?」
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