122:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[saga]
2012/06/09(土) 20:42:26.05 ID:617ojHiz0
  
 「はいここまで、もうお終い。 
  
 それじゃ、ありがとう」 
  
123:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[saga]
2012/06/09(土) 20:46:10.74 ID:Gxgk5uIp0
  
 千早太は、遠くから見張っていた。 
  
 すると、路地から娘が出てきて、走り去った後に、 
 男が慌てたそぶりであたりをきょろきょろと見廻す。 
124:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[saga]
2012/06/09(土) 20:50:07.82 ID:Gxgk5uIp0
  
 二 
  
 四条院のお屋敷。 
  
125:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[saga]
2012/06/09(土) 20:54:13.90 ID:yzncEEgS0
  
 雇われているのだ、 
 呼び出されたとあっては、行くほかない。 
  
 まして、相手がこの姫君では。 
126:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[saga]
2012/06/09(土) 21:01:13.87 ID:01viZwqh0
  
 「真殿、今日は遅くなる前に帰るほうがよろしいでしょう。 
  
 なにやらお疲れのご様子」 
 貴音が抑揚のない落ち着いた声で言った。 
127:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[saga]
2012/06/09(土) 21:06:05.64 ID:1QroGwQJ0
  
 三 
  
 「たのもう!」 
  
128:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[saga]
2012/06/09(土) 21:09:11.39 ID:yQFoDsOu0
 ※補注 
  
 「秋水」とは、侍の誇り、刀のことです。 
129:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[saga]
2012/06/09(土) 21:13:26.74 ID:dqMBfH/+0
  
 四 
  
 「ねえ、触っても良いんだよ?」 
  
130:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[saga]
2012/06/09(土) 21:17:08.54 ID:dqMBfH/+0
  
 「それでは、存分に可愛がってやろう」 
  
 若旦那、目が据わっている。 
  
131:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[saga]
2012/06/09(土) 21:21:08.79 ID:dqMBfH/+0
  
 逃れようとしても、強い力で抑えられている。 
  
 咄嗟に、腰帯に隠した寸鉄を自由になった右手で握り、 
 こめかみに突き立てた。 
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