過去ログ - 女神・2
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24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/24(木) 21:42:32.03 ID:t/gaNw6Qo
「正直に言うとね。最初は先輩のことあたしの話をよく聞いてくれて相談に乗ってくれるいい先輩としか思っていなかった」
 彼女はそう言って、今度は僕の手を自分の指でなぞるように撫で始めた。思わずその感覚に心を取られそうになった僕は気を引き締めて彼女の話に集中しようと努力した。

 今でも僕は自分の置かれた境遇を心から信じ切れていなかった。だから僕は自分の心の安らぎを求めるためには妹が今語りだした妹の心境の変化を聞くしかないと思った。それで僕は自分の手に感じている心地よい違和感を半ば無理に意識の外に締め出した。

以下略



25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/24(木) 21:46:31.85 ID:t/gaNw6Qo
「それで先輩にいろいろ女神スレのこととか教わったりパソコンを選んでもらったりしているうちにね、あたし何か、先輩に女さんとお兄ちゃんの話をすることなんかどうでもよくなってきちゃって」

 え? 僕はその時妹の言葉に驚いた。僕のことを好きになったのは本当だとしてもその根底には妹の兄君への執着があることについては僕はこれまで疑ってさえいなかった。一番僕にとって望ましい事態は、妹が兄君を助ける同志としての僕を好きになることであって、僕はそれ以上の
ことを考えたことすらなかったのだ。一番最悪のパターンは妹が僕を利用するために僕を好きになる振りをすることで、次に悪いのは陽性転移だった。そんなことを考慮すれば、たとえ目的を同じにする同志としての愛情であっても僕にとってはそれは充分すぎる答えだった。

以下略



26:名無し
2012/05/24(木) 21:47:30.87 ID:lzNQVVuAO
長くて読めないから
三行でまとめて


27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/24(木) 21:50:09.71 ID:t/gaNw6Qo
 そんな僕の感傷には気がつかず妹は話を続けた。

「この間の朝、副会長さんが先輩を責めてたでしょ? あの時あたし頭が真っ白になって、先輩のことを責める副会長さんが許せなくて・・・・・・あの時にはもう先輩のこと好きになってたのね、きっと」

 僕はもう何も言葉にできず黙って僕の手の上で動いていた妹の小さな手を捕まえてぎゅっと握り締めた。
以下略



28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/24(木) 21:52:40.38 ID:t/gaNw6Qo
「あたしそろそろ帰るね。もう遅いし」

 もう今日だけでも何度目かわからないほどお互いに抱きしめあってキスしあっていたため、思っていたより遅い時間になってしまったようだった。

「あ、じゃあもう遅いから送っていくよ」
以下略



29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]
2012/05/24(木) 22:00:24.78 ID:t/gaNw6Qo
今日はここまで

前スレのことはすみませんでした。一応、ぎりぎりまでスレを消費しようとは思ったんですけど、次スレ移行の要望もあったんでスレ立てさせてもらいました
埋まらなければHTML化要望を出すつもりだったんですけど、埋め立てしていただいてありがとうございました

以下略



30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/05/24(木) 23:03:49.65 ID:6G9MhPwSO


前スレについては埋めなくても時間おいてHTML化依頼でOk
2ちゃんと違って埋めようが埋めまいが依頼出さなきゃ落ちないんだから


31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/24(木) 23:35:04.40 ID:PXEMrnAAO
>>30
埋めて1000いったら依頼出さなくても落ちるよ?



32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/05/25(金) 08:11:37.76 ID:+mI1VzVIO
>>29
長くていいから、最高に楽しいから続けておくれ
ザッピングのマルチ視点かつなかなかの良作


33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2012/05/25(金) 19:43:40.42 ID:LaxRB4Xzo
女は


34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/25(金) 23:08:55.79 ID:PdUYNQhqo
 その翌日妹はきっかり七時半に僕を迎えに来た。玄関まで迎えに出た母さんに礼儀正しくあいさつした妹は、母さんの後ろからぎこちなくおはようと声をかけた僕を見て少し笑った。

「おはよう先輩」

「じゃあ気をつけていってらっしゃい」
以下略



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