94:第四章 王女編「トロルの自慢」 ◆a6qh.01v1w[saga !桜_res]
2012/06/04(月) 23:12:39.85 ID:bvwBbzpB0
「お前、逃げる気だな。そうはいかないぞ」
突然ふたりは背後から声をかけられて、びっくりしました。
95:第四章 王女編「トロルの自慢」 ◆a6qh.01v1w[saga !桜_res]
2012/06/04(月) 23:14:32.82 ID:bvwBbzpB0
池に続く通路の出口は、蔦の彫刻で装飾されています。
姫はそちらに一歩踏み出してみました。
96:第四章 王女編「トロルの自慢」 ◆a6qh.01v1w[saga !桜_res]
2012/06/04(月) 23:21:07.91 ID:bvwBbzpB0
「あなたの名前は、何ていうの?」
「トロルには、名前はないんですよ。知らないんですか、姫さま」
97:第四章 王女編「トロルの自慢」 ◆a6qh.01v1w[saga !桜_res]
2012/06/04(月) 23:22:49.65 ID:bvwBbzpB0
「そぎいたさんは、妖精を知ってる?」
「ああ、俺も妖精だ。土の妖精だぞ」
98:第四章 王女編「トロルの自慢」 ◆a6qh.01v1w[saga !桜_res]
2012/06/04(月) 23:23:33.65 ID:bvwBbzpB0
「そのボスって、どんな人なの?」
「ボスは怖いぞ。ボスの言葉には逆らえないんだ」
99:第四章 王女編「トロルの自慢」 ◆a6qh.01v1w[saga !桜_res]
2012/06/04(月) 23:24:09.86 ID:bvwBbzpB0
よく見ると、緑色の巨人の大きな大きな手には、ターコイズの指輪がはまっています。
明るい青緑の、海を思わせる指輪です。
100:第四章 王女編「トロルの自慢」 ◆a6qh.01v1w[saga !桜_res]
2012/06/04(月) 23:25:38.31 ID:bvwBbzpB0
更に、姫は絹旗をこすりました。
「背中をさすってくれるのかい、超すまないねぇ。
101:第四章 王女編「トロルの自慢」 ◆a6qh.01v1w[saga !桜_res]
2012/06/04(月) 23:27:09.46 ID:bvwBbzpB0
そういえば、と姫は外に目をやりました。
相変わらず、バルコニーの下は地面が霞むほどの高さの断崖です。
102:第五章 王子編「絶命の回廊」 ◆a6qh.01v1w[saga !蒼_res]
2012/06/04(月) 23:28:37.49 ID:bvwBbzpB0
トロルをやり過ごすと、俺はなだらかな斜面が上に続く細い回廊を進み始めた。
103:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/06/04(月) 23:29:22.27 ID:0eU7uB3Mo
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