48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/06/24(日) 02:12:29.39 ID:uoOHMsMDO
「真君、大丈夫?熱でもあるの?」
お昼ご飯のおにぎりを頬ばりながら、美希が言った。
雪歩は『可哀想な人』を見るような目で、黙ってボクを眺めてる。
49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/06/24(日) 21:13:23.22 ID:uoOHMsMDO
1回目の8月20日のことを、頭の中でもう一度振り返った。
智秋たちとカレー屋さんに行って、先に店を出たのが13時を10分ほど過ぎたころ。
その時間にはもう、空は黒い雲に覆われ始めていた。そしてスリップ事故が起きたのが、13時25分。
携帯電話の時計を見ると、いまは12時40分だった。
50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/06/24(日) 21:36:13.28 ID:uoOHMsMDO
雨が降り出す前にレッスンスタジオに入り、更衣室で身体をほぐす。
レッスンが始まるころには、強い雨がスタジオの窓を叩いてた。
「すぐそこの信号で事故があったみたい」
スタジオに入ってきたトレーナーさんが、少し興奮した様子で教えてくれた。どうやら野次馬に行ってたみたいだ。
51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/06/24(日) 22:06:43.80 ID:uoOHMsMDO
「戻りました」
事務所のドアを閉じながら言うと、奥から美希が駆け寄ってきた。
「真君スゴいの!」
52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/06/24(日) 22:19:01.08 ID:uoOHMsMDO
「これは3人だけの秘密。いいね?」
「うーん……」
そんなに喋りたいのか……。
53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/25(月) 02:18:57.07 ID:uFdW4hRDO
「おかえりなさい、真ちゃん」
美希とのやり取りが終わるのを待ってたようなタイミングで、雪歩が声をかけてくれた。
「ただいま雪歩」
54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[Saga]
2012/06/25(月) 22:39:18.42 ID:uFdW4hRDO
自分の部屋に戻ると制服を脱ぎ捨て、ジャージに着替えた。
押し入れからニャン太を連れ出し、テーブルの上に座らせる。
それから床の上にあぐらをかいて、ボクは静かに眼を閉じた。
ゆっくりと深呼吸しながら、あのときの感覚を思い出してみる。
55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/26(火) 00:54:28.72 ID:FtaBuhsDO
押し入れを開け、「もう一度」ニャン太を連れ出した。
今度は膝の上に載せ、頭を撫でてやる。
なんだか、不思議な感じだなぁ。
ボクの中での数分前、ニャン太は押し入れの中で寝てた。
56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/26(火) 01:18:12.08 ID:FtaBuhsDO
「そんなのもったいないの!」
8月21日の正午過ぎ。
いつものように3人でベンチに座ってお昼ご飯。
57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/26(火) 01:58:35.35 ID:FtaBuhsDO
そのあとボクは、響と2人でオーディションを受けに行った。
とある有名ボーカリストのバックダンサーを決めるオーディション。
結果は……。
「どうしたんだ真?ぜんぜん踊れてなかったよ?」
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