過去ログ - 妹「なぜ触ったし」.
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15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/15(日) 13:30:29.87 ID:Hnia8WO7o

 まず、出かける準備をしてから、携帯に電話を掛けた。出ない。仕方ないので早々に諦める。

 俺は、暗誦して間違いがないかどうか確認してから、幼馴染の家に電話を掛けた。 
 時間は九時半。うん。まともな時間だ。
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/15(日) 13:31:31.61 ID:Hnia8WO7o

「起こしてもらえます?」

「ちょっと待っててね」

以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/15(日) 13:31:58.80 ID:Hnia8WO7o

「ちょっと待ってて」

 と言って、幼馴染の母はもう一度電話口から離れたようだった。
 俺は言葉の通りちょっとだけ待った。ちょっとだけ待っていると、耳に小さく口論を交わすような声が聞こえる。
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/15(日) 13:32:24.74 ID:Hnia8WO7o

「そっか。じゃあ、用事があるまで時間はあるか?」

「そろそろ出ないと間に合わないんです」

以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/15(日) 13:33:02.83 ID:Hnia8WO7o

 会話の内容を横で聞いていた妹が、聞こえよがしに溜め息をつく。

「思うんだけど、兄さんって言動だけ見るとただの勘違い男だよね」

以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/15(日) 13:33:38.11 ID:Hnia8WO7o

 外は雪が降っていた。冬の空気。街中は白くかすんで見える。
 吐く息は白くて、なんとなく心細い。
 
 "心細い"という言葉が胸にすとんと落ちる。心細いのだ。
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/15(日) 13:34:10.01 ID:Hnia8WO7o

 問題は、と思って、俺は立ち止まる。
 また通り過ぎるところだった。

 幼馴染の家は城塞のように見えた。気分の問題だろう。
以下略



22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/15(日) 13:34:42.09 ID:Hnia8WO7o

 階段を昇って幼馴染の部屋に向かう。
 彼女の部屋の扉の前で、一度立ち止まる。

 と、声がした。
以下略



23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/15(日) 13:35:15.05 ID:Hnia8WO7o

 さて、どう話したものか。

「……」

以下略



24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/15(日) 13:35:41.63 ID:Hnia8WO7o

「で、俺もあいつが好きなんだよね」

「知ってます。見てれば分かります」

以下略



25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/15(日) 13:36:13.33 ID:Hnia8WO7o

「ええ、っと」

 彼女はしばらく答えに迷っていたようだったが、やがて言葉を吐いた。

以下略



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