628: ◆7usAPPBzDI[saga]
2012/09/29(土) 00:11:10.80 ID:7jHu8Lix0
士郎「・・・なんで俺と知り合ったんだ?」
君尋「別にはめようと思ったわけじゃない。俺はとある事情で記憶を消してたからな。士郎と出会ったのは本当に偶然・・・いや、士郎の選んだ結果の必然だ」
629: ◆7usAPPBzDI[saga]
2012/09/29(土) 00:12:34.27 ID:7jHu8Lix0
君尋「・・・士郎とは、きっと友達になれるとは思ってたけどな」
士郎「・・・・・・」
君尋「じゃあ本題に入るか」
630: ◆7usAPPBzDI[saga]
2012/09/29(土) 00:13:32.00 ID:7jHu8Lix0
士郎「いきなりなんなんだよ」
君尋「いや、記憶を失っていた間の対価を払おうと思ってな」
士郎「対価?」
631: ◆7usAPPBzDI[saga]
2012/09/29(土) 00:14:50.35 ID:7jHu8Lix0
君尋「言葉っていうのはすごく大切な意味を持つ。だから士郎が正義の味方になりたいのなら、まずは言葉の意味を知る必要がある。そうだな。士郎は公平と平等の違いが判るか?」
士郎「・・・どっちも一緒じゃないのか?」
632: ◆7usAPPBzDI[saga]
2012/09/29(土) 00:15:40.83 ID:7jHu8Lix0
君尋「確かに理不尽かもしれない。でもな、これは平等じゃないが公平なんだ」
士郎「なんでさ」
633: ◆7usAPPBzDI[saga]
2012/09/29(土) 00:17:42.85 ID:7jHu8Lix0
士郎「・・・・・・」
・・・なるほど。平等と公平とはそのような意味の違いがあったのか。すこしずつわかってきたかもしれない。
しかし、それが正義と何の関係があるというのだろうか。
634: ◆7usAPPBzDI[saga]
2012/09/29(土) 00:19:32.47 ID:7jHu8Lix0
君尋「そのルールは当然公平に守られなければいけないんだが・・・そこで問題なのが正義はエゴイズム、つまり特別を許さないということだ。公平のもとでは特別扱いは許されない。だが正義の味方はそれだけで矛盾をはらんだ存在だ。まあ「正義」の味方という特殊な立場にいるんだから当然だな。・・・そしてその矛盾は精神の磨耗を誘発させる」
磨耗、とはどういうことだろうか。
公平はどのような身分の者も特定のルールを守っている状態なのだから、特別が許されないのもわかるし、正義の味方が多少ややこしい立場にいるのも理解できた。
しかしそれは磨耗してしまうほど過酷なものなのだろうか?
635: ◆7usAPPBzDI[saga]
2012/09/29(土) 00:20:25.53 ID:7jHu8Lix0
君尋「・・・でだ。士郎がなりたい正義の味方はこんなものなのか?」
士郎「違う!」
636: ◆7usAPPBzDI[saga]
2012/09/29(土) 00:21:49.14 ID:7jHu8Lix0
君尋「なら探せ。士郎の納得できる、自信をもって貫けるルールを探すんだ。それが、士郎の夢への第一歩だ。自分でもよくわからない者にはなれないからな」
士郎「そっか・・・ああ、わかった。今までただやみくもに行動してるだけで、そんなこと考えたことなかった。ありがとう」
637: ◆7usAPPBzDI[saga]
2012/09/29(土) 00:22:51.36 ID:7jHu8Lix0
君尋「正義を語るのなら、正義の味方本人も、また同じルールを守る必要がある」
士郎「む、さっき、正義の味方は特殊な立ち位置だからこそ矛盾してるって言ってたじゃないか。どういうことなんだ?」
君尋「矛盾しているからこそ、正義の味方は誰よりもルールを守る必要がある。自身のルールだけではなく、人間に共通したルールもだ。
638:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県)[sage]
2012/09/29(土) 00:22:59.60 ID:px8Zw0fHo
切嗣ェ
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