951:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/11(月) 00:23:36.12 ID:ER1rVJ59o
その日は初めて教室を訪れた親子の相手をするところから麻季の仕事は始まった。きち
んとした紹介で入ってくる人だったから、あまり問題はないはずだった。
約束の時間にまだ幼い女の子を連れて教室に来た母親を見たとき、麻季はどこかで見覚
952:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/11(月) 00:24:14.66 ID:ER1rVJ59o
多田さん、いや川田さんにそれを告げると彼女は喜んだ。
「佐々木先生が直接レッスンしてくれるの?」
953:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/11(月) 00:24:57.00 ID:ER1rVJ59o
冷静に考えれば無理はないのかもしれない。何しろ博人に夢中だった麻季は、在学中も
卒業後も怜菜とはほとんど一緒に過ごしていなかったのだから。それでも卒業後に麻季は
自分の披露宴に怜菜を招待したし、久し振りに会った彼女も式の前に目を輝かせて麻季の
ウェディングドレス姿を見て「麻季きれい」と言ってくれたのだ。
954:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/11(月) 00:26:16.38 ID:ER1rVJ59o
怜菜は本当は博人ではなく鈴木先輩のことが好きだったのだろうか。それなら麻季が博
人と付き合ったときもうろたえずに受け止めてくれた理由としては理解できる。そして結
果的に麻季に振られることになる鈴木先輩のことを気にしていたのも理解できる。
955:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/02/11(月) 00:27:35.25 ID:ER1rVJ59o
今日は以上です
怜菜を今まで誤って玲菜と表記していました。これに限らず誤字だらけですけど、お詫びします
956:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/02/11(月) 02:55:49.64 ID:ww3KhPIDO
おつおつお
957:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/11(月) 08:53:44.84 ID:14JJzAE2o
乙
958:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/02/11(月) 09:06:04.43 ID:udNzaXVho
乙
959:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/02/11(月) 09:56:03.84 ID:ry0KZSwZo
乙
960:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/11(月) 23:18:46.51 ID:ER1rVJ59o
博人と結婚して奈緒人が生まれ、麻季は幸せだった。もうあまり心の中の声が勝手に彼
女に指示することもなくなっていて、生まれてはじめて彼女は平凡だけど安定した生活を
送るようになった。もう二度とあの声が聞こえることはないだろうと彼女は思った。それ
くらい育児というのは彼女にとって大変で、しかし幸せな体験だった。妊娠をきっかけに
1002Res/1204.35 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。