過去ログ - 姪「お兄ちゃんのこと、好きだよ?」男「……そう?
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6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2012/09/10(月) 22:08:37.42 ID:2XJa1cavo
きもちわるい


7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/09/10(月) 22:08:50.18 ID:f2pJeNOlo

 三週間後の土曜日、彼女がひとりで暮らしていたアパートの部屋を、彼女の叔父が訪れた。
 
 部屋の中は整然としていた。生きる為に必要なもの、便利なものはあっても、それ以上の余分なものはなにひとつなかった。
 部屋にあったのは無愛想な机と最低限の筆記用具、それから低めのテーブル、小さめの冷蔵庫だけだった。
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/09/10(月) 22:09:24.54 ID:f2pJeNOlo




 これは携帯電話についての話ということになる。
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/09/10(月) 22:10:07.91 ID:f2pJeNOlo

◇二


 ドアがあった。数は数えきれない。その部屋には無意味な壁があり、無意味な扉があり、無意味な窓があった。
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/09/10(月) 22:10:34.55 ID:f2pJeNOlo

 敷地の全容は中で働いているものにしか分からない。外側からは把握できないほど広いのだ。

 ショールームは門のすぐ傍にあり、こちらは一般にも開放されていた。
 僕は夏休みで暇を持て余した小学生の姪を連れて、近所の自宅からこの工場へと歩いて向かった。
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/09/10(月) 22:11:02.93 ID:f2pJeNOlo

 ヒーローショーに間に合うような時間に出発したものの、それを楽しむのが目的ではなかった。
 むしろ、目的なんてなかったと言ってもいい。姪は今年十歳になる。僕とは七歳離れていた。
 
 十歳ともなれば、ヒーローショーを無邪気に楽しむ、とはいかない。しかもその日のショーは男児向け。
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/09/10(月) 22:11:29.42 ID:f2pJeNOlo

 でも実際にはこんなものだ。たまの休みに一緒に出掛けるでもなく、弟に世話を押し付けて自分は服を買いに出かけている。
 それを不満に思わないと言ったら嘘になる。でも、姪と遊びに出かけるのが不愉快というわけじゃなかった。

 姪は、母親が反面教師になったのだろう、子供の割に落ち着いていてしっかりしている。
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/09/10(月) 22:11:55.73 ID:f2pJeNOlo

 姉はときどき姪につらく当たる。姪もまた、母親が自分を疎んじていることを感じている。 
 だからこそ彼女はそんなとき、あまり母親に近付かない。母親にどれだけ話したいことがあっても黙っている。
 嵐が過ぎ去るのを待つかのように。

以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/09/10(月) 22:12:23.38 ID:f2pJeNOlo
スレタイミスったけど書きます


15:たわし ◆TAWaSIT2OA[sage]
2012/09/10(月) 23:41:46.47 ID:LmHYcKlIO
さっさと書け太郎


16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2012/09/11(火) 09:53:42.87 ID:L4GJcbPDo
期待してる


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