過去ログ - 姪「お兄ちゃんのこと、好きだよ?」男「……そう?
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849:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/09(水) 13:14:36.50 ID:mi0scknjo

 彼が何かの理由で距離を取った結果、姪は自殺することになる。
 これは彼自身が、自分自身を侮りすぎた結果だろう。

 母は言わずもがな、祖父母でさえ、姪に対して満足に愛情を与えられたとは言い難かった。
以下略



850:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/09(水) 13:15:14.45 ID:mi0scknjo

 死んでしまった姪のもとになぜ魔法使いが現れたのか。
 彼女はけっして死神や悪魔ではない。ごく一般的な、超常的な力を有する、一個の人間に過ぎない。
 魔性を人と呼べるならば。

以下略



851:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/09(水) 13:15:41.39 ID:mi0scknjo

 だが魔法使いは、もともと新しい分岐を成立させる気などなかったのだという。
 要するに彼女は、客観的な立場であったからこそ、新しい分岐を作り出すことの不毛さに気付いていた。
(のちに自らも、まんまと不毛さに飲み込まれてしまうわけだが)

以下略



852:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/09(水) 13:16:10.34 ID:mi0scknjo

 理由は分からない。
  
 彼を巻き込むことに、当初は忌避感を抱いていた魔法使いだったが、やがてとある可能性に気付く。
"この彼に、この世界で何かを与えることができれば、彼の未来にも何かの希望ができるかもしれない"
以下略



853:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/09(水) 13:17:45.92 ID:mi0scknjo

 その後、その"三つ目の世界"がどのような展開を迎えたのかは分からない。
 あるいはその世界では、男は姪を死なせることなく、平穏に、幸せに暮らすことができたのかもしれない。

 この"三つ目の世界"において、"本来の世界"からやってきた姪は、財布を拾う。
以下略



854:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/09(水) 13:19:00.96 ID:mi0scknjo

 ところで、この"二つ目の世界"において、"二つ目の世界の姪"は一度姿を消す。
 それを引き起こしたのは"二つ目の世界の姪"だった。あくまでも最初は。

 財布と記憶を持ち帰った"本来の姪"は、"本来の世界"の"本来の未来"から逸脱してしまった。
以下略



855:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/09(水) 13:19:28.40 ID:mi0scknjo

 自分に優しくしてくれた(であろう)唯一の人物とよく似た顔の彼を、彼女はどう思っただろう?

 とりあえずは生き延びたものの、彼女にとって"四つ目の世界"は決して喜ばしいものではなかっただろう。
 
以下略



856:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/09(水) 13:20:08.91 ID:mi0scknjo

 話は至って単純だ。

"A"という世界がある。それは"A"という世界なりの結末を一度辿る。
 その結果に納得のいかなかった人物が、"A"の過去に変化を加えた。
以下略



857:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/09(水) 13:20:50.73 ID:mi0scknjo
つづく


858:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/01/09(水) 15:08:07.05 ID:2nLhpZbIO
ふむ


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