108: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 23:01:32.00 ID:La4hkDje0
おまけ2
次の日―――
摩耶花「床に何か垂れてる」
109: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 23:02:22.88 ID:La4hkDje0
おまけ3
える「折木さん。一緒に帰りましょう」
奉太郎「ああ、そうだな」
110: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 23:03:18.22 ID:La4hkDje0
わたしと折木さんは、並んで歩きながら、昇降口に向かっていました。
折木さんは何も喋りません。わたしもつい、無言になってしまいます。
でも。
111: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 23:04:18.83 ID:La4hkDje0
自分で言ったことなのに、照れてしまう。
それもこれも、千反田の笑顔のせいだ。
千反田の笑顔は、俺には眩しかった。
112: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 23:05:33.79 ID:La4hkDje0
わかりました!
手です!
恋人同士なら、手を繋ぐものです。腕を組むのでもいいのですが……。
113: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 23:06:21.08 ID:La4hkDje0
俺と千反田は昇降口に到着した。
千反田とは、最もクラスが離れている。当然下駄箱も遠く離れていた。
ここで一旦別れなければならない。
114: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 23:07:25.80 ID:La4hkDje0
折木さんの後姿を見送って、わたしは自分の靴箱へと向かいます。
結局校舎内では、手を繋ぐことは出来ませんでした。
ここから正門まで歩いて、そこからもう少し行けば、折木さんとはお別れです。
115: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 23:08:25.66 ID:La4hkDje0
俺に少し遅れること、千反田がやってきた。
奉太郎「それじゃあ行くか」
える「はいっ」
116: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 23:09:18.18 ID:La4hkDje0
奉太郎「そうか……、手か……」
折木さんが何か呟きました。
える「えっ? 何ですか?」
117: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 23:10:19.97 ID:La4hkDje0
失念していた。千反田は自転車通学だった。
これでは手は繋げない。もっと早く気付くべきだった。
千反田が自転車を押して、こちらに駆けてくる。
118: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 23:11:33.61 ID:La4hkDje0
える「あっ……」
自転車のグリップを握るわたしの手に、何か温かくて大きいものが被さってきました。
それは折木さんの手でした。
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