134: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 13:21:01.10 ID:TvJv0Pak0
千反田の席からガタッと音がしたかと思うと。
える「折木さんっっっ!!!」
奉太郎「はいっ!?」
135: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 13:22:08.30 ID:TvJv0Pak0
そして椅子に座りなおす。
える「来ていらしたんですか……」
奉太郎「ああ、ついさっきな」
136: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 13:23:09.80 ID:TvJv0Pak0
奉太郎「それにしても、お前が学校で寝るなんて珍しいな。放課後とは言え」
える「そうですね……。春の日差しがあまりに心地よいもので、ついうとうととしてしまいました」
千反田は少しはにかんで言った。
137: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 13:24:05.16 ID:TvJv0Pak0
〜〜える〜〜
える「折木さん?」
返事はありません。もう眠ってしまったようです。少し呆れてしまいます。
138: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 13:25:06.51 ID:TvJv0Pak0
〜〜奉太郎〜〜
俺は夢を見ていた。
いや、そのときは夢を見ているとは、夢にも思わなかったのだが。
139: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 13:26:23.32 ID:TvJv0Pak0
………………。
……。
奉太郎「う、う〜ん……」
140: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 13:27:15.32 ID:TvJv0Pak0
何だろう。少し体が重い気がする。
まあ寝起きなんてそんなものだろう。気にはしなかった。
軽く体をほぐす、ストレッチまがいの体操をする。
141: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 13:28:19.16 ID:TvJv0Pak0
用事は済ませたが、俺はしばらく部室には戻らず、廊下の窓から外を眺めていた。
中庭の花壇には、春らしく花が咲き誇っている。
名も知らない花々だ。誰が世話をしているのだろう。
142: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 13:29:30.16 ID:TvJv0Pak0
しかしながら春には全く逆の側面もあるのだった。
春は出会いの季節であると同時に、別れの季節でもある。
実際、ここ神山高校からも、何人かの教師が去っていった。
143: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 13:30:38.33 ID:TvJv0Pak0
その夜、風呂から上がった俺に姉貴が声を掛けてきた。
供恵「よっ、青春してるね」
奉太郎「何だ、いきなり」
144: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 13:32:06.18 ID:TvJv0Pak0
奉太郎「もしもし、お電話替わりました」
える『あっ、折木さんですか。わたしです。えるです』
受話器の向こうから、千反田の弾むような声が聴こえる。
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