過去ログ - 奉太郎「38度9分か……」
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141: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 13:28:19.16 ID:TvJv0Pak0
用事は済ませたが、俺はしばらく部室には戻らず、廊下の窓から外を眺めていた。

中庭の花壇には、春らしく花が咲き誇っている。

名も知らない花々だ。誰が世話をしているのだろう。
以下略



142: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 13:29:30.16 ID:TvJv0Pak0
しかしながら春には全く逆の側面もあるのだった。

春は出会いの季節であると同時に、別れの季節でもある。

実際、ここ神山高校からも、何人かの教師が去っていった。
以下略



143: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 13:30:38.33 ID:TvJv0Pak0
その夜、風呂から上がった俺に姉貴が声を掛けてきた。

供恵「よっ、青春してるね」

奉太郎「何だ、いきなり」
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144: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 13:32:06.18 ID:TvJv0Pak0
奉太郎「もしもし、お電話替わりました」

える『あっ、折木さんですか。わたしです。えるです』

受話器の向こうから、千反田の弾むような声が聴こえる。
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145: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 13:33:14.55 ID:TvJv0Pak0
奉太郎「ああ、いいぞ」

える『よかった。それでは明日の午前9時、駅前東口で。おやすみなさい』

千反田は電話を切ろうとした。
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146: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 13:34:19.48 ID:TvJv0Pak0
える『ありがとうございます! 折木さん!』

千反田の嬉しそうなことと言ったら。

尻尾があれば千切れんばかりに振っていそうだ。
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147: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 13:35:40.58 ID:TvJv0Pak0
〜〜える〜〜

える「……ふぅ」

緊張しました。
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148: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 13:36:39.43 ID:TvJv0Pak0
〜〜奉太郎〜〜

次の朝、俺は寝癖と格闘していた。

相変わらず、俺の寝癖はしつこい。
以下略



149: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 13:38:05.61 ID:TvJv0Pak0
俺は少々早めに家を出ることにする。

忘れ物はないよな? ハンカチよし。ティッシュよし……。

姉貴は寝巻着のままで、まだムシャムシャ朝食を取っている。
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150: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 13:39:08.95 ID:TvJv0Pak0
現在時刻、8時40分。

少々早く来すぎてしまったか?

休みの日だが、まだ時間が早いためか、人通りはそれほどでもない。
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151: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 13:40:39.24 ID:TvJv0Pak0
える「ハァハァ、お、お待たせしました。ハァハァ、折木さん……」

奉太郎「まだ時間前だぞ。そんなに走らなくても良かったのに」

える「でも……、折木さんの姿が見えたから、つい嬉しくなってしまって……」
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