258: ◆axh.jP1Twpjg[saga]
2012/09/29(土) 00:04:16.76 ID:i9ZekBNR0
える「お花見に行きませんか?」
千反田が突然言った。
259: ◆axh.jP1Twpjg[saga]
2012/09/29(土) 00:05:18.81 ID:i9ZekBNR0
里志「流石は豪農千反田家だね。山持ちにも知り合いが多いってわけだ」
里志が少し大袈裟な言い方をする。千反田は少し恥ずかしそうに笑った。
摩耶花「でもお花見か……。うん、いいかも。行こう行こう!」
260: ◆axh.jP1Twpjg[saga]
2012/09/29(土) 00:06:34.98 ID:i9ZekBNR0
奉太郎「そうだな。行くのも悪くないか……」
途端千反田の顔が輝く。
える「よかった……。やっぱりみんなで行かないとつまりませんから」
261: ◆axh.jP1Twpjg[saga]
2012/09/29(土) 00:08:22.32 ID:i9ZekBNR0
次の日の昼休み、千反田と出会った。
千反田は俺の姿を認めると嬉しそうに駆け寄ってくる。可愛い奴だ。だが廊下は走るなよ。
える「折木さん、明日が楽しみですね!」
262: ◆axh.jP1Twpjg[saga]
2012/09/29(土) 00:10:02.28 ID:i9ZekBNR0
風呂から上がってリビングでくつろいでいると、突然電話が鳴った。
……まあ電話という物は大抵突然鳴るよな、と思いながら受話器を取る。
奉太郎「はい、折木ですが」
263: ◆axh.jP1Twpjg[saga]
2012/09/29(土) 00:11:13.51 ID:i9ZekBNR0
奉太郎「それで何か用か?」
える『折木さん、明日はお花見ですよ!』
奉太郎「ああ、憶えてるぞ」
264: ◆axh.jP1Twpjg[saga]
2012/09/29(土) 00:12:19.52 ID:i9ZekBNR0
翌日、里志との待ち合わせ場所で俺は待ちぼうけていた。
……もうすぐ10時10分。時間を10分も過ぎている。
あいつは時々時間にルーズで困る。
265: ◆axh.jP1Twpjg[saga]
2012/09/29(土) 00:15:43.89 ID:i9ZekBNR0
里志「ごめん、ホータロー。少し遅れちゃったよ」
全く悪びれずに里志が言う。
奉太郎「別にいいけどな。だが少し急いだ方がいいかも知れん」
266: ◆axh.jP1Twpjg[saga]
2012/09/29(土) 00:17:15.24 ID:i9ZekBNR0
千反田の家には10時半3分前に到着した。
里志「ふぃ〜、結構ギリギリだったね。でもセーフだ」
奉太郎「お前がもっと余裕を持っていれば、こんなギリギリにはならなかったんだがな」
267: ◆axh.jP1Twpjg[saga]
2012/09/29(土) 00:18:10.18 ID:i9ZekBNR0
える「さてと。それじゃそろそろ行きましょうか」
摩耶花「そうね。忘れ物とかないわよね」
里志「重い荷物は僕たちが持つよ。ね、ホータロー」
268: ◆axh.jP1Twpjg[saga]
2012/09/29(土) 00:19:36.34 ID:i9ZekBNR0
える「ここから山道に入ります。途中少し険しいところもありますから、注意してください」
千反田が立ち止まり、俺たちに説明する。
古典部一行、山に入る。
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