270: ◆axh.jP1Twpjg[saga]
2012/09/29(土) 00:22:11.18 ID:i9ZekBNR0
える「そろそろですよ」
やっとか。正直もうヘロヘロだ……。着くなら早く着いてくれ。
突如視界が開ける。眩しさに思わず顔をしかめる。
271: ◆axh.jP1Twpjg[saga]
2012/09/29(土) 00:22:57.13 ID:i9ZekBNR0
……そろそろいいかな。
俺は立ち上がる。
奉太郎「行こうか、千反田」
272: ◆axh.jP1Twpjg[saga]
2012/09/29(土) 00:23:54.08 ID:i9ZekBNR0
える「そろそろお弁当にしましょうか」
摩耶花「さんせーい!」
里志「待ってました!」
273: ◆axh.jP1Twpjg[saga]
2012/09/29(土) 00:24:47.46 ID:i9ZekBNR0
里志「美味しいなあ! あれもこれもそれも!」
摩耶花「ふくちゃんがっつきすぎ。ちゃんと味わってる?」
千反田がそんな二人を微笑ましそうに見守っている。
274: ◆axh.jP1Twpjg[saga]
2012/09/29(土) 00:25:33.22 ID:i9ZekBNR0
ちょっと多すぎでは、と思った弁当だったが、四人で見事に完食した。
山道を歩いてみんな腹が減っていたのだろう。
里志「はぁ、食べた食べた……。幸せな気分だ」
275: ◆axh.jP1Twpjg[saga]
2012/09/29(土) 00:26:44.91 ID:i9ZekBNR0
摩耶花「どうしよう、ふくちゃん寝ちゃったよぉ」
奉太郎「寝かせといてやれよ。幸せそうな寝顔だぞ」
摩耶花「うん……」
276: ◆axh.jP1Twpjg[saga]
2012/09/29(土) 00:27:57.47 ID:i9ZekBNR0
……。
目の前に千反田の顔がある。バックには桜の花が咲いている。
ああ、そうか。千反田に膝枕をしてもらって、そのまま寝てたんだっけ。
277: ◆axh.jP1Twpjg[saga]
2012/09/29(土) 00:29:00.76 ID:i9ZekBNR0
桜の木の反対側を覗く。
そこには仲良く並んで寝ている里志と伊原の姿があった。
える「……気持ち良さそうですね」
278: ◆axh.jP1Twpjg[saga]
2012/09/29(土) 00:29:52.28 ID:i9ZekBNR0
里志「いやあ、よかったねえ! いいもの見せてもらったよ、千反田さん」
摩耶花「ホント、凄かったよね。来年も来れるといいわね」
える「うふふ、楽しかったですね。それでは皆さん……」
279: ◆axh.jP1Twpjg[saga]
2012/09/29(土) 00:31:14.20 ID:i9ZekBNR0
その夜、俺は飯を食ってから家を出た。時間は6時半。十分間に合う時間だ。
もう辺りはすっかり暗い。田園地帯に入ると目立った灯りもなく、寂しい限りだ。
とはいえ今日は月が出ていた。
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