67: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 21:38:00.98 ID:La4hkDje0
ピピピピッ ピピピピッ
奉太郎「37度7分か……」
朝に比べれば、熱はだいぶ下がった。気分も、ずいぶん楽になった気がする。
68: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 21:40:21.82 ID:La4hkDje0
一瞬状況が飲み込めなかった。
ドアを開けると、千反田が立っていたのだ。
ん? 何で千反田が俺の家にいるんだ?
69: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 21:42:10.51 ID:La4hkDje0
とりあえず、千反田をリビングに招き入れる。
える「お家の方はいらっしゃらないんですか?」
奉太郎「姉貴は大学、親は仕事だ。さっきまでずっと寝てたところだ」
70: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 21:44:02.48 ID:La4hkDje0
える「そうです! 折木さん、お腹は空いていませんか?」
実は、朝から何も食べていないので、かなり空いている。だが……。
える「よろしければ、何かお作りします!」
71: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 21:46:09.24 ID:La4hkDje0
える「それでは、折木さんはお布団で寝ていてください。出来上がったら、お持ちしますから」
奉太郎「ん、わかった」
それにしても、千反田はやたらと嬉しそうだ。
72: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 21:48:13.81 ID:La4hkDje0
トントントン……。
誰かが階段を上がってくる音が聞こえる……。
おっと。いつの間にか眠ってしまっていたようだ。
73: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 21:50:14.41 ID:La4hkDje0
える「ここが折木さんのお部屋ですか……」
千反田は、物珍しそうにキョロキョロしている。
別に、見られて困るような物は置いていないが、あんまり見られると恥ずかしい。
74: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 21:52:45.85 ID:La4hkDje0
千反田のお粥は、たいそう美味いものだった。まさかお粥がこうも美味いとは。
千反田、侮り難し。流石農家の娘。
千反田は、さっきから俺の食べる様を、キラキラした瞳で見つめてくる。
75: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 21:54:57.60 ID:La4hkDje0
奉太郎「ごちそうさま」
える「お粗末様でした。それじゃ、片付けてきますね」
奉太郎「ああ、そのままで構わないぞ?」
76: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 21:56:56.69 ID:La4hkDje0
カチャ……。
ドアが開き、千反田が少し控えめに顔を覗かせた。
える「折木さん、起きてます?」
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