96: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 22:36:53.43 ID:La4hkDje0
そうは言うが、一体どう言ったらいいものか。
奉太郎「あー、千反田。その、な……」
える「はい」
97: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 22:38:53.80 ID:La4hkDje0
奉太郎「だけど、俺はお前の気持ちにどう向き合ったらいいか、わからない。
どうやったらお前の気持ちに応えられるか、わからないんだ。
俺はお前を、抱きしめたいと思う。キスしたいと思う。繋がりたいと思う。
だけどそんなのは俺の勝手だ。
自分の欲望を満たすだけじゃ、相手の気持ちに応えるなんて、遠く及ばない」
98: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 22:40:52.86 ID:La4hkDje0
える「折木さん、そんなこと考えてたんですか……」
千反田は、深く息を吐くと話し始めた。
える「いいえ、折木さんは誰よりも真摯な人です。わたし、正直言って感動で胸が震えてしまいました。
99: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 22:42:54.46 ID:La4hkDje0
える「わたしは、折木さんが自分勝手だとか、相手のことを考えないとは、思いません。
というか、折木さんはいつも他人のことばっかりです。
もっと自分にわがままになってください。その方がわたしも嬉しいんですから」
奉太郎「……そんなもんかな」
100: ◆Oe72InN3/k
2012/09/11(火) 22:44:34.27 ID:MkGkV/2s0
レスありがとうございます。
以前、前作読んでました。
支援します!
101: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 22:44:53.98 ID:La4hkDje0
奉太郎「ふあ〜あ」
俺は大きく伸びをすると、向かいに座る千反田に声を掛けた。
奉太郎「ありがとう、千反田。何だかすっきりしたよ。憑き物が落ちた感じだ」
102: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 22:47:00.47 ID:La4hkDje0
える「え」
千反田の動きが止まる。
える「え、え、えええぇーーー!?」
103: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 22:48:53.38 ID:La4hkDje0
俺は少し悪戯心を起こした。
ただ触れ合うだけのキスではつまらない。
有り体に言えば、千反田の口の中に、自分の舌を割り込ませたのだった。
104: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 22:50:53.61 ID:La4hkDje0
千反田の唾液は、ほのかに甘い味がした。
どちらのものとも知れない唾液が、二人の結合部の隙間から垂れていく。
そんなことが気にならないほど、俺は千反田の口内を舐めまわす行為に没頭していた。
105: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 22:52:57.68 ID:La4hkDje0
える「あ……、折木……、さん……」
千反田は、ぽーっとした様子で俺を見つめている。大丈夫だろうか?
奉太郎「千反田大丈夫か。千反田? 千反田ーっ」
366Res/202.70 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。