38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 15:10:15.38 ID:+1h5mk+to
思わず叫んだ。
「どうして? どうしてそこまでしてくれるんですか?」
39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 15:11:03.94 ID:+1h5mk+to
「また、その先を教えてくれないか。
雪歩がいないとダメみたいなんだ、俺」
目の奥が急速に熱を帯びていく。
40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 15:12:02.61 ID:+1h5mk+to
―――
「ありがとうございました」
41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 15:12:41.38 ID:+1h5mk+to
「もう笑った」
そう言ってプロデューサーは前を向き直す。
42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 15:13:21.44 ID:+1h5mk+to
「どうしたんだ。おいてくぞ」
気が付くとその背中は、もう扉の前にいた。
43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 15:14:27.99 ID:+1h5mk+to
「それと、忘れ物」
プロデューサーはそう言うと、どこからか、あのハットを取り出して、私の頭に乗せた。
44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 15:15:37.34 ID:+1h5mk+to
外では少し冷たい風が吹いていた。
でも柔らかい、秋の風。
45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 15:16:07.78 ID:+1h5mk+to
その状態のまま、プロデューサーは何かを思いついたように言う。
「そうだ。リスタート記念になにかプレゼントしてやるよ。何がいい?」
46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 15:16:37.37 ID:+1h5mk+to
私はそれを無視して、深くうなずく。
「はい。あと、約束、してください」
47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 15:17:46.47 ID:+1h5mk+to
握りこぶしから突き出た小指が、所在無げに上下していた。
大きな小指。
48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/09/17(月) 15:18:39.02 ID:+1h5mk+to
おわり
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