過去ログ - 【ストパン】土方圭助の憂鬱 その2【土方×もっさん】
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883:坂本圭助 ◆SWi.TNPI7Y[saga]
2013/12/15(日) 09:59:46.35 ID:WZynKHge0
こんにちはー。
続き投下しますね。
お待たせして申し訳ありませんでした。


884:坂本圭助 ◆SWi.TNPI7Y[saga]
2013/12/15(日) 10:00:27.03 ID:WZynKHge0
青く光る月光の下を歩く。
木や草、地面に敷き詰められた玉砂利などがすべて蒼白く発光しており、このままどこか異世界にでも迷い込んでしまいそうな気分である。

季節は5月。
もはや桜は完全に散り終え、常緑樹が織りなす緑色が目に飛び込んでくる季節。
以下略



885:坂本圭助 ◆SWi.TNPI7Y[saga]
2013/12/15(日) 10:00:53.35 ID:WZynKHge0

「……何者だ」

可能な限り抑えた私の誰何の声に答えたのはしかし、私にとって誰よりもなじみのある声であった。

以下略



886:坂本圭助 ◆SWi.TNPI7Y[saga]
2013/12/15(日) 10:01:28.59 ID:WZynKHge0
「すまぬな。あまりに良い月であったので深夜の散歩でも、と思って部屋を抜け出したはいいが…………その」

そこまで言って少佐は決まり悪そうに沈黙する。
その態度と表情が、今の少佐の置かれた状況を雄弁に物語っていた。
私は表情を崩さぬようにして少佐に話しかける。
以下略



887:坂本圭助 ◆SWi.TNPI7Y[saga]
2013/12/15(日) 10:01:59.27 ID:WZynKHge0

「ええ。ちょうど夜中に手洗いに立った時、ちょうど今日のような幻想的な月夜で…………誘われるようにふらふらと庭に出てしまった結果」
「はは、それは家族も心配なされたであろう」
「は。ちょうど折あしく歳江が私の部屋にやってきたところ私がいないことが発見されて使用人総出で探し回ったそうです。発見された後、父より特大の拳骨を食らいました」
「…………はは、それは災難だったな」
以下略



888:坂本圭助 ◆SWi.TNPI7Y[saga]
2013/12/15(日) 10:02:43.67 ID:WZynKHge0
「貴様からあの話を聞かされたときに、私の心に浮かんだのは怒りであった」

確かに私の話を聞いた時の少佐の怒りようはすさまじかった。
なればこそ母に窘められることになったわけだが。

以下略



889:坂本圭助 ◆SWi.TNPI7Y[saga]
2013/12/15(日) 10:03:12.56 ID:WZynKHge0
「だから私は思ったのだ。長官閣下のお言葉とは逆に、私の存在こそが貴様の将来の邪魔をしているのではないか、共に居ることで不利益を被るのはむしろ貴様ではないか、とな」
「そんなことはございません!」
「…………うむ。その言葉、嬉しく思う」

少佐は私の言葉に小さく微笑む。
以下略



890:坂本圭助 ◆SWi.TNPI7Y[saga]
2013/12/15(日) 10:05:08.22 ID:WZynKHge0

「それでも私の意思を再確認させていただいたことには感謝申し上げます。誰に何を言われようと、やはり私の主は少佐しかいないと」
「…………う、うむ」

そう答える少佐の顔も心なしか赤い。
以下略



891:坂本圭助 ◆SWi.TNPI7Y[saga]
2013/12/15(日) 10:05:50.75 ID:WZynKHge0
「まぁ、盗み聞きと言う手段は褒められたものではなかったがの、折角じゃからこの雰囲気に便乗させてもらうとするか……圭助よ、それでいいのだ。我等の事はひとまず置いておけ。貴様がどうしたいのか、それのみを考えて行動しろ」
「少佐……」
「そうですよー。圭助様はどうしてもいろいろ考えすぎちゃうところがあると思います。そんなこと考えずに、俺はこうしたいんだーって何も考えずに行動したほうが案外いい結果が出ることもあると思いますよ」

黒田中尉もそう言って微笑む。
以下略



892:坂本圭助 ◆SWi.TNPI7Y[saga]
2013/12/15(日) 10:08:11.25 ID:WZynKHge0
と言う所でここまでです。
いい加減この扶桑編を早く終わらせたいw

>>880
マジすか。
以下略



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