過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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838
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/24(水) 20:00:52.22 ID:vFBSZDNN0
ドルン、というエンジン音が聞こえたのだった。
振り返ったソフィーが顔面蒼白になる。
それを追って振り返り、理緒はきょとんとした後、
以下略
839
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/24(水) 20:01:27.78 ID:vFBSZDNN0
それに答えず、ソフィーは震える手で理緒の手を掴み
「逃げるよ!」
と言って、家の外に向かって走り出した。
以下略
840
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/24(水) 20:02:05.74 ID:vFBSZDNN0
ソフィーと理緒は懸命に走っているが、一向に出口が見えてこない。
まるで無限回廊のように、燃える家の廊下が後ろに流れていく。
段々と炎が熱くなってきて、理緒は体を縮めて声を上げた。
以下略
841
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/24(水) 20:02:42.43 ID:vFBSZDNN0
「スカイフィッシュを撃退できるわけがないでしょう!
現に、夢の主が出てこないじゃない!」
『ふざけてなどいない。
スカイフィッシュの悪夢に入り込んでしまったのなら、
以下略
842
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/24(水) 20:03:16.65 ID:vFBSZDNN0
恐慌を起こして喚き始めたソフィーの手を、
理緒が一生懸命に握った。
「大丈夫、大丈夫です! 私がいますから! 落ち着いて!」
以下略
843
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/24(水) 20:03:59.72 ID:vFBSZDNN0
ソフィーはなるべくスカイフィッシュの方を
見ないようにしながら、続けた。
「心の中に溜まったトラウマの集合体……
実在しないけどしてるものなの!」
以下略
844
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/24(水) 20:04:38.54 ID:vFBSZDNN0
凄まじい集中力を要するのか、彼女は汗だくになっていた。
荒く息をつき、口でピンを引き抜き、
ソフィーはそれを男に投げつけた。
以下略
845
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/24(水) 20:05:13.96 ID:vFBSZDNN0
彼女は砕けている木片を手に取ったが、
恐怖が集中力に勝ったのか、動けずに、
また、変質させることも出来ずに、それを床に取り落とした。
ドルン、ドルンとエンジンの音がする。
以下略
846
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/24(水) 20:05:46.32 ID:vFBSZDNN0
そして、今にもソフィーを両断せんとしている男に、
木片を手に体ごと突っ込む。
男の体がぐらりと揺れた。
以下略
847
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/24(水) 20:06:21.02 ID:vFBSZDNN0
スカイフィッシュは少女達に不気味に光るマスクの奥の瞳を向け、
血があふれ出している脇腹の傷口から、包丁を抜き取った。
そして走り出した理緒に向けて、それを投げつける。
以下略
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