過去ログ - 御坂妹「アクセロリータ」一方通行「あァ!?」
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6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2012/11/19(月) 15:22:33.67 ID:Kslddrn30
「まあそれはいいとして……だ」

「どうかしましたか、とミサカは首を傾げます」

「何が言いたいのかわかりませンって顔してンじゃねェよ!誰がアクセロリータだァ!?この場で血祭りにあげてやろうかァ!」
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2012/11/19(月) 15:24:00.39 ID:Kslddrn30
「女の子があまり汚い言葉を使うんじゃありません、とミサカは心を鬼にしてアクセロリータを叱り付けます」

「……チッ、芳川と同じ事を言いやがる。オマエらは俺の母親かよ。それと、さりげなくアクセロリータを定着させようとするンじゃねェ」

ちなみに、芳川とは一方通行が協力している研究機関に所属する女性である。
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2012/11/19(月) 15:25:37.75 ID:Kslddrn30
ここ最近、一方通行はストレスが溜まっていた。原因は他でもない、目の前の軍用クローンにある。
大量生産されたクローン達の誰が言い出したのか(9982号と言われても一方通行にはピンとこない)、
一方通行の見た目と能力名をもじって『アクセロリータ』なる渾名で呼ばれるようになったのだ。

研究機関の趣向で“お遊び”に付き合わされるのはまだ我慢できる。
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9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2012/11/19(月) 15:28:07.91 ID:Kslddrn30
「……ハァ。イライラする時はコーヒーが一番だな」

好物を摂取することで、いくらか落ち着きを取り戻す一方通行。
ちなみに、そんな素敵な飲み物であるコーヒーが、一方では自らの胃にダメージを蓄積させているという事実には気が付いていない。

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10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2012/11/19(月) 15:29:11.21 ID:Kslddrn30
さっきまでとは打って変わって無言を貫き通す少女に、とうとう一方通行のほうが耐え切れなくなり叫ぶ。
散々言いたい放題言っていた相手に総スルーされると、それはそれで腹が立つものなのだ。

ところが、当の10032号はというと、

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11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2012/11/19(月) 15:30:10.13 ID:Kslddrn30
「そう、ですよね。ミサカは所詮、出来損ないの乱造品に過ぎません。こんなミサカの相手をさせられたらストレスが溜まってしまいますよね、とミサカは現実を再確認しながら俯きます……」

「お、おい……」

いつもなら減らず口の一つでも返ってくるはずが、急にしおらしくなってしまった少女に、一方通行は調子を狂わされてしまう。
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12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2012/11/19(月) 15:32:06.42 ID:Kslddrn30
一体この状況は何なのだろうか、と一方通行は困惑する。
幸い、この場所は人通りが少ないが、傍から見れば“小学生の女の子が中学生の女の子を泣かせている”という奇妙な光景に見えるのだが、そんな事を気にしている余裕すらなかった。

一方通行はその生い立ち上、知り合いが極端に少ない。
一応小学校には通っているものの、ほとんど不登校状態のため、研究所の研究員以外と接する機会はほとんどなかった。
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13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2012/11/19(月) 15:33:23.06 ID:Kslddrn30
(……要するに、こいつらは感情も学習したってワケか?……人間みてェに?)

頭の中で何度か現状と前例を反復した後、一方通行はそう結論付けた。

一方通行の言葉遣いは、お世辞にも褒められたものではない。
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14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2012/11/19(月) 15:34:39.20 ID:Kslddrn30
「……オイ」

「………」

意を決して一方通行が声をかける。少女は俯いたままだ。
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2012/11/19(月) 15:35:54.00 ID:Kslddrn30
さっきまで一人で深刻になってしまった恥ずかしさも含め、日頃の五割増で怒りを露にする一方通行。
いつしか“小学生の女の子が中学生の女の子を泣かせている”という状況は
“一方通行が怒鳴り、少女がそれを受け流しつつからかう”といったいつもの光景に戻っていた。

「感情というものがどういったものなのかミサカには理解しかねます。ですが、あなたのそういう顔を見ると何故だか心が踊るような気がします、とミサカは雑誌に載っていた小悪魔系女子の表情を真似てみます。にやり」
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16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2012/11/19(月) 15:38:20.40 ID:Kslddrn30
―――翌日。

「……よォ。オマエが今回の相手ってことでいいンだよなァ?」

滅多に人目につかない路地裏で、二人の少女が対峙していた。
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