過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」
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2012/12/12(水) 01:26:51.81 ID:czMDyijN0
……
…
ドンッ! と鼓膜を破るほどの大きな音が聞こえ、男と男騎士はベッドから飛び起きた。
以下略
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2012/12/12(水) 01:48:50.77 ID:czMDyijN0
女兵士Aの指示を受けた彼らは即座に村の広間へと集まった。横二列に並び、姿勢を正して指示を与える上官の到着を待っていた。
やがて、待機する彼らのもとに頬に大きな切り傷のある女性が現れた。
女上官「ふむ、揃っているようだな。いいか、お前たち! 今交戦地帯でエルフたちを見張っている監視隊から派遣された連絡係が情報を持ってきた。
現在、前線ではエルフと我が隊の魔法部隊が魔法による交戦行なっている。だが、やはり魔法に関してはあちらに分があるためにこちら側は劣勢だ。
以下略
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2012/12/12(水) 01:51:57.23 ID:czMDyijN0
女上官「いいか、必ずやり遂げろ。この命令に失敗の二文字はない! 先に言っておくが、お前たちはこの戦いで真の意味で兵士に生まれ変わる。
エルフは殺せ。身体を焼かれ、四肢を弓矢で打ち抜かれたとしても持ち前の武器である歯を使ってでも奴らに傷をつけろ。
死んだ仲間には情を抱くな。それはもはやただの肉の塊だ。悲しみを抱くくらいならエルフの奴らを憎んで、一人でも多くあいつらの命を刈り取れ!
この程度で死ぬような奴はどこの戦場に行っても真っ先に死ぬ。そんな奴はこの北方地帯の部隊には必要ない。
いいか、生き残った奴が全てだ。無様でも、醜くても、意地汚く生き残れ!
以下略
825
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2012/12/12(水) 01:53:11.68 ID:czMDyijN0
今日はここまでで。明日は続きが書けるようであれば書きたいです。
826
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2012/12/12(水) 09:49:19.04 ID:UeBr7Pe0o
乙
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2012/12/15(土) 00:49:37.10 ID:hPuuzhub0
>>826
ありがとうございます。
少し日が空きましたが続きを書きます。よろしくお願いします。
828
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2012/12/15(土) 01:02:49.13 ID:hPuuzhub0
戦場へとその身を投じた新兵たち。だが、勇気を振り絞って死地へと飛び込んだ彼らを待っていたのは、これまで腕利きの人間たちと死闘を繰り広げながらも生き残ってきたエルフたちの手厳しい洗礼だった。
上空にて魔法と魔法がぶつかり合う中、自身やその周囲めがけて放たれるそれに新兵たちは無謀にも立ち向かっていった。
逃げ場などここには存在しない。引いた先に待つのは死。ならば、前へと突き進み、己の未来を掴み取るしかない。
腕を射抜かれ、頭を切断され、足を砕かれ、身体を焼き散らされ、目の前で次々とこれまで共に過ごした仲間たちが死んでいく。悲しみを感じる間もなく、彼らは自分の命を守るためにエルフに立ち向かっていった。
以下略
829
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2012/12/15(土) 01:04:04.70 ID:hPuuzhub0
流れるように動く指先。幾多の紋様が素早く描かれ、先ほど男に向かって炎球を放ったエルフたちに今度は男の元から土の塊が凄まじい勢いで飛び立った。
そのうちのいくつかがエルフたちの身体を打ち抜く。肉をえぐられ、骨を砕かれ、その場に倒れこむエルフ。男はその隙に彼らに接近し、抜き放った短刀で彼らの首を切り裂き、死に至らしめる。
男は切り裂いた際の感触で相手を殺害したことを確認し、次の標的めがけて彼走った。一歩でもその場に止まってしまっては彼が今殺したエルフのように自分がなってしまうのをわかっていたからだ。
周りを見渡せば見知った者の姿は随分と減っていた。ほんの数時間前まで一人の脱落者も出さずにこの前線へと共に進んできた仲間たちは今ではその大半が無残な姿で地に伏し、交戦する兵士たちの足の踏み場となっていた。
以下略
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2012/12/15(土) 01:12:09.01 ID:hPuuzhub0
だが、それも仕方のないことである。ほとんどの者にとっては初めての実戦。自分の身を守ることに精一杯になっているのが普通だ。男は過去に女隊長達と共に戦場にその身を置いていたからこそ他の兵士たちより落ち着けていたというだけのことである。
そんな彼は今、エルフと交戦する女騎士に意識を向けていた。エルフ集団の懐に入り、次々と敵を切り伏せる彼女だったが、その意識が目の前にいるエルフたちに集中してしまっており、背後から彼女に向かって弓を引くエルフに気がついていない。このままでは確実にその身を弓矢に射抜かれる。
それを理解すると同時に男は駆けた。同時に指先を動かし魔法を発動させるための紋様を書き連ねてゆく。
放たれる弓矢。発動する魔法。風を切り裂き、女騎士目がけて放たれた弓矢は矢尻がまさに女騎士の身体に突き刺さろうとした瞬間、男が発動した風の魔法によって防がれた。
ガンッ! と空気の塊に防がれ音を立てて上空へと弾かれる弓矢。そこでようやく女騎士も自分の身に迫っていた危険に気がついた。
以下略
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2012/12/15(土) 01:27:52.34 ID:hPuuzhub0
男「女騎士、無事!?」
女騎士の元へと辿りついた男は彼女に背中を向けて問いかける。
女騎士「大丈夫。ありがとう、男」
以下略
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2012/12/15(土) 01:51:48.85 ID:hPuuzhub0
次第に合い始める二人の呼吸。己の背中を友に託し、自身は目の前の敵へと意識を向ける。
そうして、彼らにとって軍に所属してからの初陣はしばらく時間が経ってエルフ側が発した撤退の合図と共に終わりを告げるのだった。
……
以下略
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