51: ◆QkRJTXcpFI[saga]
2012/11/30(金) 18:19:31.26 ID:nlsr789Z0
 少年「え、っと……保健室行かないの?」 
  
 男子「行っても保健室のババアが追い返すからなあ。最上階行こうぜ。あそこなら静かだ」 
  
 「ぜえ……ぜえ……ようやく、マシになった、か……」 
52: ◆QkRJTXcpFI[saga]
2012/11/30(金) 18:20:37.04 ID:nlsr789Z0
 そこでようやく男子生徒がなぜ自分を連れて教室を出たのか思い当たり、少年は感謝を述べた。 
 小さな気恥かしさを覚えながらも、少年は想い人とのことについてつらつらと語る。 
  
 男子「あー、そりゃやっちまったな」 
  
53: ◆QkRJTXcpFI[saga]
2012/11/30(金) 18:22:18.36 ID:nlsr789Z0
 男子「ついでだ、告ってこい!」 
  
 少年「むむむ無理だよ!」 
  
 男子「じゃあ謝ってこい。それができないなら忘れろ」 
54: ◆QkRJTXcpFI[saga]
2012/11/30(金) 18:24:03.03 ID:nlsr789Z0
 五時間目、六時間目と授業が進むにつれて少年の心の中は激しくなる。 
 瞬時の豪雨、瞬時の雷雲、瞬時の太陽、瞬時の虹。 
  
 「ふふ……一喜一憂してィるか」 
  
55: ◆QkRJTXcpFI[sage saga]
2012/11/30(金) 18:25:33.30 ID:nlsr789Z0
 す ま ん。 
 予定変更。 
  
 ここから最後まで一気に投下したいから 
 きちんと推敲してくる。 
56: ◆QkRJTXcpFI[sage saga]
2012/11/30(金) 20:49:30.59 ID:nlsr789Z0
 んじゃこっから最後まで、どんどん投下していきまふ。 
 見てくれてる人いんのかな? いるといいな。 
  
  
57: ◆QkRJTXcpFI[saga]
2012/11/30(金) 20:53:32.30 ID:nlsr789Z0
 少年(放課後……放課後がきちゃったよお) 
  
 少年(ど、ど、どうすれば……いや、違う。謝る、謝るんだ) 
  
 少年(僕のためにも、男子くんのためにも、シンのためにも……。 
58: ◆QkRJTXcpFI[saga]
2012/11/30(金) 20:55:30.48 ID:nlsr789Z0
 少年「……」 
  
 折角の好機だというのに少年は俯いてしまった。 
 この様子を教室の扉に隠れて覗いている男子生徒は百面相のように形相が変化しながら見守っている。 
  
59: ◆QkRJTXcpFI[saga]
2012/11/30(金) 20:56:12.00 ID:nlsr789Z0
 世界一面に花が咲き乱れ、暖かい風が花を躍らせる。 
 一緒に乗って流れてきたのは"蜃気楼"がいつか少年に聞かせたあの歌。 
  
 山は桜で桃色となり、海の植物プランクトンが発光を始めた。 
 暖かさと甘さが溶け合った軽やかな大地に陽気な音楽が鳴り響く。 
60: ◆QkRJTXcpFI[saga]
2012/11/30(金) 20:57:00.54 ID:nlsr789Z0
 なにがなんだか解らないといった様子の女生徒は呆気にとられていた。 
 普通に少年の言葉を整理すれば、好きであることに対して謝っているように聞こえてしまう。 
  
 言い終えた少年は数秒の時を経て、ようやく言葉が脳内でリピートされた。 
  
61: ◆QkRJTXcpFI[saga]
2012/11/30(金) 20:59:04.49 ID:nlsr789Z0
 少年「それもちがああうううう」 
  
 あまりに豊かな表情が目の前で展開されるものだからか、女生徒はくすくすと小さく笑った。 
 それが少年には逆効果で、乗っかっていた波が遠ざかってしまう。 
  
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