過去ログ - とあるカッパと黄泉川家
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676:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/08(土) 00:08:06.92 ID:6BXLE37f0

「随分、急だったねぇ。俺達に遠慮なんてしてる?」

昨夜のことがあったから?

以下略



677:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/08(土) 00:15:26.18 ID:6BXLE37f0

「おねえさん、おばちゃん、気持ちは嬉しいけど流石にこれは多過ぎ、ってミサカはミサカはお土産の量にビビってみる」
「もはや引っ越しレベルなんだけど」

あらゆるものがビニールで包まれ、グルグルに梱包され、風呂敷やリュックサックに押し込まれていた。
以下略



678:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/08(土) 00:17:22.39 ID:6BXLE37f0

うりうりと、打ち止めの頭を撫でていた遠野母が、しゃがんだまま番外個体を見上げる。猫なで声はなりを潜めて、

「年頃なんやで、もうちょっと綺麗にせなアカンよ。あと掃除と針と、お料理も覚えること」
「はいはいはい。はーいはいはい」
以下略



679:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/08(土) 00:19:54.88 ID:6BXLE37f0

昼食には、急きょ用意された鳥肉が振舞われた。近所の家から買い取った、絞めたての新鮮なもの。
いつものごはんもおいしいが、やはり若い体は動物性蛋白質を求めている。

土産という名の大荷物が積み上がった居間で、他愛無い、いつもどおり会話をしながら食べる。ゆっくりと味わった。
以下略



680:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/08(土) 00:22:07.75 ID:6BXLE37f0

残った面々で、荷車に荷物を積む。一方通行がいれば一人でも運べるのだが、真昼間では目立ち過ぎる。
一方通行達は今日でこの村から去るので関係は無くなるが、
残される遠野家の人々に奇異の視線が集まるのはいただけない。

以下略



681:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/08(土) 00:24:00.30 ID:6BXLE37f0

やがて、山の入り口に着く。少し登ったところで荷物を降ろし、それらは全て一方通行が担いだ。

「じゃ、先に運ンでおく」
「おぉ〜」
以下略



682:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/08(土) 00:29:10.55 ID:6BXLE37f0

番外個体が言う以上にすぐのことだった。
山を登る一行を待ち、一方通行が石に腰かけていた。
荷物を泉の近くに置き、そのまま能力使用モードで下っていたのだ。彼は今日の早朝から、この山を行ったり来たりであった。

以下略



683:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/08(土) 00:33:02.38 ID:6BXLE37f0

「うわ、なんだあの水」
「あんなの初めて見た……」

ゴボリ、ゴボリと湧き上がるような泉の中心に、遠野と坂本が声を上げる。
以下略



684:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/08(土) 00:34:53.57 ID:6BXLE37f0

カッパも人も静かな中で、水音と一方通行が荷物を背負う音だけが聞こえる。
ぐずぐずしていると、いつまでもふんぎりがつかないことを、経験で知っていた。

「も、もう行くの?ってミサカはミサカは……」
以下略



685:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/08(土) 00:38:55.39 ID:6BXLE37f0

「さよなら、ってミサカはミサカは涙を堪えて言ってみたり」
「うん、さようならミサカちゃん……。元気でね、私達の事忘れないでね」
「おねーさん、おじさんと仲良くね、ってミサカはミサカは忠告してみたり。キューちゃんも、あんまり邪魔しちゃだめだよ」

以下略



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