過去ログ - ネミッサ「いつかアンタを泣かす」 ほむら「そう、期待しているわ」
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◆sIpUwZaNZQ
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2013/01/05(土) 16:09:29.04 ID:wOPwqajX0
四人の少女たちをマミは招き入れる。マミは体力が減っているネミッサをベッドに寝かせたのち、おもてなしをしようと紅茶とケーキの準備をする。明るいその姿勢にほむらは呆れた。先ほど死にかけたとは思えない朗らかさだ。どうやら、マミにとって来客というのは非常に珍しく嬉しいものらしい。悪い言い方をすれば「ぼっち」といわれるタイプだ。マミの名誉のために断っておくが、実際には本人のコミュニケーション力の問題より、魔法少女の事情のほうが大きい。むしろ世話焼きのお姉さん気質であるため、まどかとさやかは良い先輩として憧れていた。もちろん、ほむらも。
「さぁ、召し上がれ」
先ほどまでの険しい表情などどこへやら。いつもの、いやいつも以上の愛らしい笑顔が眩しい。だが、そのせいかまどかやさやかはネミッサの惨状を引きずらずに済んだ。危険な状況を脱したのもあり、ひょっとしたらそれを狙ったのかもしれない。
以下略
48
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◆sIpUwZaNZQ
[saga]
2013/01/05(土) 16:10:04.13 ID:wOPwqajX0
ネミッサへの集中砲火がほむらに移る。先ほどまで険悪な関係とは思えないムードのなか、いつもは生真面目でクールなほむらが珍しく狼狽する。常日頃軽食ですませることが目撃されているほむらに、料理下手疑惑が湧き上がった瞬間だった。
「炊飯器もってたっけ?」
「さすがにレトルトのは禁止だかんね」
以下略
49
:
◆sIpUwZaNZQ
[saga]
2013/01/05(土) 16:11:08.42 ID:wOPwqajX0
「ベテランのマミですら危機に陥って、あのようなショックを受けることがある。それが魔法少女の実情」
道すがら、ほむらはまどかとさやかに言う。魔法少女にならないでほしいこと、それを約束してほしいことを。
「危険なことは私に任せてほしいの。ならないって約束してもらえるかしら」
以下略
50
:
◆sIpUwZaNZQ
[saga]
2013/01/05(土) 16:14:23.08 ID:wOPwqajX0
筆者です。
二章終了です。
以下略
51
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]
2013/01/05(土) 20:34:43.65 ID:dmOHSoPOo
乙! 続き楽しみにしてる
52
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]
2013/01/05(土) 21:40:01.58 ID:ahgDjMws0
乙です。メガテンシリーズ好きなのでとても楽しみにしてます。
真・女神転生Wが楽しみでしょうがない。
53
:
◆sIpUwZaNZQ
[saga]
2013/01/06(日) 21:30:47.18 ID:WjAemYY10
筆者です。
三章をこれから投下します。
長いので章すべてを上げられるかわかりませんが、しばしお付き合いください。
以下略
54
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◆sIpUwZaNZQ
[saga]
2013/01/06(日) 21:31:40.49 ID:WjAemYY10
三章
【みきさやか さくらきょうこ】
その夜、ネミッサはおかゆを平らげるとマミのベッドを占拠したまま眠りについた。マミはそのそばに来客用の布団を敷いて休む。今夜は寝ずに看病するつもりのようだ。
いくらネミッサに看病が必要ではあっても、死の恐怖によって疲労したマミには辛い。だが逆に、看病に集中することでマミが余計なことを考えなくて済むのであれば、そのほうが都合が良いのかもしれない。
以下略
55
:
◆sIpUwZaNZQ
[saga]
2013/01/06(日) 21:32:29.39 ID:WjAemYY10
翌日、体調も良くなったネミッサを見に来たのはほむらだ。家主のマミの帰宅に合わせて訪問したようだが、どこかよそよそしい。そして奇妙なことに、先日と同じシュークリームを持参してきた。マミはそれに気づき言いたげだったが、ネミッサが指一本立ててニマニマしながら遮った。前日にまどかたちが同じ物を持ってきたと知ったら彼女はどう思うだろうか。あまりからかうとまたヘソを曲げるのでマミと一緒に楽しむだけにしておいた。
「昨日は来なかったけど、なんか用事?」
「ええ。マミもいないとなると、魔女退治をしないといけないしね」
以下略
56
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◆sIpUwZaNZQ
[saga]
2013/01/06(日) 21:33:34.81 ID:WjAemYY10
食器を下げにマミがキッチンに離れる。そのタイミングでほむらが切り出す。
「話がある」
「マミちゃんにはNGね。手短に聞く」
以下略
57
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◆sIpUwZaNZQ
[saga]
2013/01/06(日) 21:34:18.12 ID:WjAemYY10
再び話があると、魔女退治にでるほむらはネミッサを連れて外に出た。やや夕暮れが近づく。さすがにネミッサが戦闘に参加できるとは思えないが、少し歩き体調を見たいと半ばマミを説得し外出許可をもらった。
「ホント、甲斐甲斐しいわね。助けてよかった。友達になれて、よかった」
朗らかに笑うネミッサ。吊るした腕はまだ本調子ではないが、すぐに元通りになるだろう。マミの願いは命をつなぎとめること。腕をつなぐ治療の魔法はお手の物なのだろう。
以下略
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