過去ログ - 少年「魔方陣……服従……の術式ですか?」先輩「そうだ」
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51: ◆2nkMiLkTeA[saga]
2013/02/13(水) 12:35:39.79 ID:v5xKEJjQo
「すいません……」

 あれから一時間半。少年は先輩の期待には答えられなかった。

「あの、先輩は食堂で食べてきたらどうですか?」
以下略



52: ◆2nkMiLkTeA[saga]
2013/02/13(水) 12:37:53.30 ID:v5xKEJjQo
 これは今までに受けた命令から、少し難度があがったようだ。行動ではなく、感覚の操作となると。

「そうだな……まずは、君の視覚を封じて見るか」

 先輩が、こちらの目を指差すように、眼前で人差し指を立てて言った。
以下略



53: ◆2nkMiLkTeA[saga]
2013/02/13(水) 12:40:42.47 ID:v5xKEJjQo
「ん……」

 また、変化はすぐに起きた。一瞬ぼやけるような感覚のあと、また前と同じように視界が復活した。

「どうだ?」
以下略



54: ◆2nkMiLkTeA[saga]
2013/02/13(水) 16:10:27.45 ID:qRUp2lYzo
「え」

「そして、聞こえない状態でキスをすると今度は聞こえるようになる」

「ちょっと、先輩」
以下略



55: ◆2nkMiLkTeA[saga]
2013/02/13(水) 16:23:55.13 ID:qRUp2lYzo
「……」

 と。考え事に集中していて気づかなかったが、先輩がかつてないような難しい表情でこちらを見つめていた。
 そして、普段はしないような、おずおずとした態度で言ってきた。

以下略



56: ◆2nkMiLkTeA[saga]
2013/02/13(水) 16:58:25.92 ID:qRUp2lYzo
 理不尽に視覚を閉ざされ少しイライラしているところに、そんなふざけるようなことを言われて、少年はぶっきらぼうに言葉を返した。
 先輩は、普段以上に落ち着いた――ともすれば、暗い声とも取れるような声を発した。彼女の表情の変化は、目が見えない少年にはわからない。

「よいしょっと」

以下略



57: ◆2nkMiLkTeA[saga]
2013/02/13(水) 17:01:58.87 ID:qRUp2lYzo
 はぁ、とため息を吐いたところで少年は自らの異変に気がついた。

(や、やば)

 焦る。まずい。これは、大いにまずい。
以下略



58: ◆2nkMiLkTeA[saga]
2013/02/13(水) 17:04:40.09 ID:qRUp2lYzo
「そうか……よし、ならば命令しよう」

「え」

「まず、私の許可無く排泄をするのを禁ず」
以下略



59: ◆2nkMiLkTeA[saga]
2013/02/13(水) 17:06:46.82 ID:qRUp2lYzo
 先輩がドア越しに語りかけてきた。即答する。

「嫌です」

「そのまま膀胱炎になってもしらんぞ」
以下略



60: ◆2nkMiLkTeA[saga]
2013/02/13(水) 17:08:43.15 ID:qRUp2lYzo
◆◇◆◇◆

『また先輩の手伝い?』

『そうなんだ。今度はどんなひどい目に合うかと思うと、気が重いよ……』
以下略



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