過去ログ - ほむら「ジョーカー様呪い、という都市伝説」
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488: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/08/26(月) 21:00:00.69 ID:0PqdXvyj0
彼は必死に調べていた。本当のジョーカー様の噂を。なぜならば、それにより
魔法少女が人間に戻れることを知ったから。噂では死者すら蘇るという。
ならばと上条は飛躍した。

(さやかも生き返るかもしれない。普通の『女の子』として)
以下略



489: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/08/26(月) 21:00:32.17 ID:0PqdXvyj0
夜が消え去り、そこには耳が痛いほどの静寂が訪れる。
間に合わなかった。その悔恨だけが薄くその場に延ばされる。
さやかはひざから崩れ落ち、杏子も立ち上がれない。マミもマスケットを
抱えたまま身じろぎひとつしない。

以下略



490: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/08/26(月) 21:01:13.72 ID:0PqdXvyj0
『なるほどな、ここに連れてくれば被害も及ばぬということか』

「はい、そういうことです。このままこのUFOは火星まで行くのですよね」

ヒトラーの前に仁美は静かに立つ。その目にははっきりとした意思の光が宿って
以下略



491: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/08/26(月) 21:01:50.13 ID:0PqdXvyj0
その中でほむらだけは、まどかを慮る。

「まどか、怪我はない? 大丈夫かしら」

「ほむらちゃんの怪我のほうが大変だよ!」
以下略



492: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/08/26(月) 21:02:28.53 ID:0PqdXvyj0
ヒトラーは心底つまらなそうに、正方形の石をつまみ上げ仁美に投げつける。

『使うがいい。所詮扇動できるのは熱狂に酔う連中だけか』

落としかけて不器用に受け取る。それは魔獣を倒したときに手に入る石だ。
以下略



493: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/08/26(月) 21:02:58.45 ID:0PqdXvyj0
地上では、それがゆっくり浮上していることに気づかず、各々の
治療を行っていた。だが魔力もほとんど限界で、動くこともままならない。
横臥する杏子。地べたに座り込むさやか。マミこそ立ってはいるがその足元は
おぼつかない。
そこに、うららと上条が近づく。最初はうららは思うところがあり、彼を近づかせる
以下略



494: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/08/26(月) 21:03:42.74 ID:0PqdXvyj0
突如腹部を押さえてうめきだすさやか。回復に力を使いすぎたところにこの
言葉は彼女を絶望させるに十分だった。上条の言葉の途中で崩れ落ちる。

「だから、一度、志筑さんと少しでも……どうしたんださやか!」

以下略



495: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/08/26(月) 21:06:10.40 ID:0PqdXvyj0
ほむらは理解した。唇をかみ締めていた。

『やめてよ、そんな顔しないで……クールなあんただから頼むんだよ』

「さっ、さやかちゃん……?」
以下略



496: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/08/26(月) 21:07:10.20 ID:0PqdXvyj0
ほむらは血がにじむほど唇を噛み締める。そして、さやかの魂を握り
振り上げる。足元にはかろうじて残っていたコンクリート片。

「……それしか、ないの?」

以下略



497: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/08/26(月) 21:08:10.51 ID:0PqdXvyj0
「やめてくれ!」

それまで混乱していた上条が吼える。手には杖代わりだった槍を握り、
おぼつかない足で立っていた。その槍先は足もとの悪さと緊張で
ぶるぶる震えている。
以下略



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