過去ログ - モバP「白坂小梅はみえている」
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7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/25(月) 21:55:13.79 ID:d5tGG4Gs0

「私は…嬉しい、です、けど…プロデューサーさん、とか…他の人が、危ない、かも」

危ない?小梅が言うなら相当だ。彼女にはみえているのだから。
けれど、そのときの俺はうれしさのあまり、それを深くは考えていなかった。
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/25(月) 21:56:26.15 ID:d5tGG4Gs0

俺はあまり、ホラーだとか、怪談だとかは得意ではない。
最近やっと小梅のプロデュースで慣れてきた、という感じだった。

『こ、小梅…その、どうだ?う、上手く…やれそうか?』
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/25(月) 21:57:53.71 ID:d5tGG4Gs0

まず入ったのは児童養護施設の廃墟だった。

天井が崩れていたり、足場が不安定だったりする箇所が多いので、
事前に耐久性に問題がない場所だけを選んでロケを行うこととなっていた。
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/25(月) 21:58:51.87 ID:d5tGG4Gs0

次に向かったのは木造の学校跡だった。

玄関ホールは広く、入ってすぐに運動場が目に入る。
木造だったこともあり、殆ど焼けてはいるが、それでも原型はとどめていた。
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/25(月) 22:00:13.21 ID:d5tGG4Gs0

俺にも見えた。なんだ、あれ。俺たちのライトじゃない。

誰か、いる?そんなわけがない。考えているうちに、光は消えた。
静寂が降りてくる。番組プロデューサーですら、そうだった。
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/25(月) 22:01:40.26 ID:d5tGG4Gs0

「こ、これ…」

「ここは…ダメ」

以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/25(月) 22:02:47.67 ID:d5tGG4Gs0

この一帯はもう電気など通ってはいないのに。

放送室のテストスピーカーからマイクが拾った声が流れだす。
ひっ。女性スタッフが出した恐怖の声。
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/25(月) 22:03:30.62 ID:d5tGG4Gs0

早く出ろ!

霊媒師がそう叫んで放送室に駆け込んで無理やりスタッフを引きずり出す。
あとはあの番組プロデューサーだけだ。あとひとり。
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/25(月) 22:04:51.62 ID:d5tGG4Gs0

やばいですよ、ここ。カメラマンが俺に話しかける。
ここ、他の人からも止めておけって言われてたんです。すみません。

『いえ、大丈夫です』
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/25(月) 22:05:52.24 ID:HMg7ZGXXo
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白坂小梅(13)


17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/25(月) 22:06:14.91 ID:d5tGG4Gs0

何だよこれ。どんどん手形が増えていく。
いや。もう、いや。なんでこんなことに。女性スタッフは泣き崩れている。
手形でぼやける視界の中、確実にハンドルを切っていく。ここで死ぬのはごめんだ。

以下略



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