131:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 22:22:09.00 ID:YU5czjZ8o
「あなたにはわからないよ。インキュベーター」
「どういうことかな。鹿目まどか」
「魔獣の"心"だよ」
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2013/03/31(日) 22:26:11.99 ID:YU5czjZ8o
「……ふむ。疑問点は残るけれど、とりあえずあれは魔獣だということにしておこう。
けれど、まどか。君は、まさか、魔獣に心があるとでもいうのかい?」
「そうだよ。魔女にも、魔獣にも、みんな心がある。たしかにわたしは魔獣の心に飲み込まれた。
でも、インキュベーター。あなたが魔獣の心を消して支配したから、わたしは出てくることが出来たんだよ」
133:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 22:33:45.66 ID:YU5czjZ8o
「わたしの武器は魔法じゃないよ。本当の武器は心なの」
胸に手をあてるまどか。
「心? そんなちっぽけなもので世界を救えるとでも?」
134:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 22:38:36.89 ID:YU5czjZ8o
30
【ここは……】
いつのまにか傷の癒えている四人が辺りを見回す。
135:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 22:44:57.75 ID:YU5czjZ8o
「……いいだろう。君が信じる、その心も、奇跡も、すべてエネルギーに変えてあげよう!」
獣がしっぽを立てる。
がくんと魔獣が両腕を前に突き出した。
136:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 22:55:40.61 ID:YU5czjZ8o
《――檻・展開》
昏い稲妻による檻がまどかを閉じ込める。
鋭い目つきでそれを見回すまどか。
137:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 23:00:09.84 ID:YU5czjZ8o
まどかが弓を構える。
《――始動》
すべてを滅ぼす因果関数が周囲の空間を歪めながらまどかへと展開。
138:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 23:02:42.84 ID:YU5czjZ8o
31
「………」
光が収まる。
139:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 23:05:20.32 ID:YU5czjZ8o
「やられたね。まさしく君たちは魔法少女だ。君たちについて、僕らはもっと研究を重ねなければならないようだ」
【もう諦めなよ。アンタたちはとっとと自分の星に帰って、別の方法を探すべきなんだってば】
「そうはいかない。魔法少女から発散される祈りのエネルギーはこれから研究をすすめて、最も効率の良い宇宙の延めぎゅっ」
140:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 23:09:27.79 ID:YU5czjZ8o
澱んだ笑顔で、まどかの魔獣がたたずんでいた。
終焉の魔獣。
その性質は滅亡。すべての物語を絶望で終わらせる。
因果を司り、万物を呪詛で塗りつぶして世界の幕を引くだろう。
141:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 23:15:30.97 ID:YU5czjZ8o
「なるほど。対称転写体である魔獣だからこそ、まどかだけのはずの力を取得することができ」
ぐしゃ。
軽い音をたてて、魔獣がせりふの途中で異星人を握りつぶした。
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