141:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 23:15:30.97 ID:YU5czjZ8o
「なるほど。対称転写体である魔獣だからこそ、まどかだけのはずの力を取得することができ」
ぐしゃ。
軽い音をたてて、魔獣がせりふの途中で異星人を握りつぶした。
142:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 23:23:24.44 ID:YU5czjZ8o
「さやかちゃん! だめッ!」
確実に首を刎ねたと思われた刃が魔獣に触れた部分だけ消失。
振り切られた剣は半分以下の長さになって、残った部分も連鎖的に崩壊していく。
かしゃんと澄んだ音を立てて刃先が床に落ちて砕けた。
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2013/03/31(日) 23:27:34.76 ID:YU5czjZ8o
勢いよく跳び退ったさやかと入れ替わるようにして杏子が前進。
「だらァッ!」
炎をまとった槍が投擲されるが、それも魔獣の腹に消える。
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2013/03/31(日) 23:32:38.73 ID:YU5czjZ8o
《あはは! ムダだよ! わたしは因果を操る円環の理を従えてるんだから! もう、誰にも、わたしの邪魔をさせないよ!》
無造作にその矢を手で受け止め、吸収する魔獣。
【くそぉっ! どうしてよ! どうしてあんたこんなことすんのよ!】
145:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 23:35:41.19 ID:YU5czjZ8o
《あはぁ…♪》
突き出された槍をその身に埋没させながら魔獣が杏子の腹の辺りを撫でる。
「なんっ……だッ!?」
146:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 23:38:58.32 ID:YU5czjZ8o
《わたしの勝ちだよ、鹿目まどか》
「………」
「逃げろ……まどかァっ!」「鹿目さん!」「まどか! 逃げるのよ!」
147:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 23:41:55.04 ID:YU5czjZ8o
暴風のような瘴気を伴ってさやかが魔獣の背後に一瞬で移動。
【りゃあああアアアアアアアッ!】
吼えながら斬りつけるも、やはり魔獣に触れた刃は消失してしまう。
148:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 23:46:10.25 ID:YU5czjZ8o
骨と肉を露出して、血と内臓を撒き散らしながらさやかが床を転がる。
【あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”っ!】
「さやかちゃんっ!」
149:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 23:52:13.61 ID:YU5czjZ8o
「ぐぁ……ぉぇ……!」
「さ――くら――さん……っ」「杏子ぉ……!」
武器を構えようとするマミとほむらの胸の中心から魔獣の腕が生え、口を塞ぐ。
150:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 23:54:46.76 ID:YU5czjZ8o
「もうやめて!」
悲愴な顔つきでまどかが叫ぶ。
「わたしが死ねば、それでいいんでしょ? だからもう、みんなにひどいことしないで!」
151:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 23:58:56.73 ID:YU5czjZ8o
《えへへ、じゃあね―――ほむらちゃんを殺して》
「な……!?」
《あなたの手でほむらちゃんを撃ち殺して? そしたら残りの三人は助けてあげる》
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