145:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 23:35:41.19 ID:YU5czjZ8o
《あはぁ…♪》
突き出された槍をその身に埋没させながら魔獣が杏子の腹の辺りを撫でる。
「なんっ……だッ!?」
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2013/03/31(日) 23:38:58.32 ID:YU5czjZ8o
《わたしの勝ちだよ、鹿目まどか》
「………」
「逃げろ……まどかァっ!」「鹿目さん!」「まどか! 逃げるのよ!」
147:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 23:41:55.04 ID:YU5czjZ8o
暴風のような瘴気を伴ってさやかが魔獣の背後に一瞬で移動。
【りゃあああアアアアアアアッ!】
吼えながら斬りつけるも、やはり魔獣に触れた刃は消失してしまう。
148:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 23:46:10.25 ID:YU5czjZ8o
骨と肉を露出して、血と内臓を撒き散らしながらさやかが床を転がる。
【あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”っ!】
「さやかちゃんっ!」
149:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 23:52:13.61 ID:YU5czjZ8o
「ぐぁ……ぉぇ……!」
「さ――くら――さん……っ」「杏子ぉ……!」
武器を構えようとするマミとほむらの胸の中心から魔獣の腕が生え、口を塞ぐ。
150:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 23:54:46.76 ID:YU5czjZ8o
「もうやめて!」
悲愴な顔つきでまどかが叫ぶ。
「わたしが死ねば、それでいいんでしょ? だからもう、みんなにひどいことしないで!」
151:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 23:58:56.73 ID:YU5czjZ8o
《えへへ、じゃあね―――ほむらちゃんを殺して》
「な……!?」
《あなたの手でほむらちゃんを撃ち殺して? そしたら残りの三人は助けてあげる》
152:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/01(月) 00:03:27.35 ID:R+37fY28o
「……っ!」
マミが叫んでいる。しかしそれは、声にならない。
ほむらはゆっくりと目を閉じた。
――ごめんなさい、まどか。
153:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/01(月) 00:07:06.80 ID:R+37fY28o
32
――ああ、そうだった。
覚悟を決めたほむらの瞳を見て、まどかはキュゥべえの謀略に気付いたときのことを思い出した。
154:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/01(月) 00:10:29.25 ID:R+37fY28o
「ほむらちゃん」
思い出したよ。
みんなを幸せにするんだ。
もしかしたら、わたしは消えてしまうかもしれないけれど、それでも。
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