135:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 22:44:57.75 ID:YU5czjZ8o
「……いいだろう。君が信じる、その心も、奇跡も、すべてエネルギーに変えてあげよう!」
獣がしっぽを立てる。
がくんと魔獣が両腕を前に突き出した。
136:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 22:55:40.61 ID:YU5czjZ8o
《――檻・展開》
昏い稲妻による檻がまどかを閉じ込める。
鋭い目つきでそれを見回すまどか。
137:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 23:00:09.84 ID:YU5czjZ8o
まどかが弓を構える。
《――始動》
すべてを滅ぼす因果関数が周囲の空間を歪めながらまどかへと展開。
138:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 23:02:42.84 ID:YU5czjZ8o
31
「………」
光が収まる。
139:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 23:05:20.32 ID:YU5czjZ8o
「やられたね。まさしく君たちは魔法少女だ。君たちについて、僕らはもっと研究を重ねなければならないようだ」
【もう諦めなよ。アンタたちはとっとと自分の星に帰って、別の方法を探すべきなんだってば】
「そうはいかない。魔法少女から発散される祈りのエネルギーはこれから研究をすすめて、最も効率の良い宇宙の延めぎゅっ」
140:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 23:09:27.79 ID:YU5czjZ8o
澱んだ笑顔で、まどかの魔獣がたたずんでいた。
終焉の魔獣。
その性質は滅亡。すべての物語を絶望で終わらせる。
因果を司り、万物を呪詛で塗りつぶして世界の幕を引くだろう。
141:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 23:15:30.97 ID:YU5czjZ8o
「なるほど。対称転写体である魔獣だからこそ、まどかだけのはずの力を取得することができ」
ぐしゃ。
軽い音をたてて、魔獣がせりふの途中で異星人を握りつぶした。
142:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 23:23:24.44 ID:YU5czjZ8o
「さやかちゃん! だめッ!」
確実に首を刎ねたと思われた刃が魔獣に触れた部分だけ消失。
振り切られた剣は半分以下の長さになって、残った部分も連鎖的に崩壊していく。
かしゃんと澄んだ音を立てて刃先が床に落ちて砕けた。
143:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 23:27:34.76 ID:YU5czjZ8o
勢いよく跳び退ったさやかと入れ替わるようにして杏子が前進。
「だらァッ!」
炎をまとった槍が投擲されるが、それも魔獣の腹に消える。
144:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 23:32:38.73 ID:YU5czjZ8o
《あはは! ムダだよ! わたしは因果を操る円環の理を従えてるんだから! もう、誰にも、わたしの邪魔をさせないよ!》
無造作にその矢を手で受け止め、吸収する魔獣。
【くそぉっ! どうしてよ! どうしてあんたこんなことすんのよ!】
206Res/134.86 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。