61: ◆GorJQ6qPNeO8[saga]
2013/05/06(月) 02:09:20.60 ID:qFNYi67to
一度だけ、お兄ちゃんに咲を好きなのか聞いてみたことがあった。
お兄ちゃんはケラケラ笑いながら、
「え?咲ちゃん?咲ちゃんはいい子だから大好きだよ。
なに?ヤキモチでも焼いたか?心配しなくても、舞の事も好きだよ?
62: ◆GorJQ6qPNeO8[saga]
2013/05/06(月) 02:10:40.96 ID:qFNYi67to
〜〜〜
「うわぁ、すっごいねぇ!舞!」
63: ◆GorJQ6qPNeO8[saga]
2013/05/06(月) 02:11:10.93 ID:qFNYi67to
それを見た瞬間、私の目からは涙がこぼれた。
「ま、舞っ?
どうしたの?大丈夫?」
64: ◆GorJQ6qPNeO8[saga]
2013/05/06(月) 02:11:48.57 ID:qFNYi67to
「……でもね、私は勇気がなくてさ。
だから、フラッピやチョッピに勇気を貰ってたんだ……。
『咲なら大丈夫ラピ〜』とかなんとか言ってくれたけど……全然ダメだって気づいたよ。
私には、舞がいないとダメ」
65: ◆GorJQ6qPNeO8[saga]
2013/05/06(月) 02:12:39.47 ID:qFNYi67to
〜〜〜
「あら?舞さん?」
66: ◆GorJQ6qPNeO8[saga]
2013/05/06(月) 02:13:14.67 ID:qFNYi67to
〜〜〜
「……結構飲みますね。足りますか?」
67: ◆GorJQ6qPNeO8[saga]
2013/05/06(月) 02:13:44.76 ID:qFNYi67to
〜〜〜
高校に入って一ヶ月がすぎようとしていた。
なぎさとはクラスが別になってしまったので、最近ほとんど会っていない。
68: ◆GorJQ6qPNeO8[saga]
2013/05/06(月) 02:15:05.49 ID:qFNYi67to
〜〜〜
「雨、かぁ……」
69: ◆GorJQ6qPNeO8[saga]
2013/05/06(月) 02:15:39.59 ID:qFNYi67to
「えへへ、ありがとうございまーす!
……ほのかは今日なにしてたの?」
明るくおばあちゃまにそう言うと、なぎさはくるりと私のほうを向いた。
70: ◆GorJQ6qPNeO8[saga]
2013/05/06(月) 02:17:00.39 ID:qFNYi67to
〜〜〜
「大学、か……」
71: ◆GorJQ6qPNeO8[saga]
2013/05/06(月) 02:17:26.70 ID:qFNYi67to
ぽろぽろと涙をこぼしながら私は今登ってきた階段を下る。
もう、ここまでだと思った。
これからどんどんあの扉は強固な頑丈なものになると確信していた。
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