過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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69: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/04/13(土) 23:30:10.92 ID:EU4odp+w0
電気の操作ならば彼女の右に出る者は一人としていない。
一方通行の電極から送受信される電波に干渉することなど、美琴にとっては難しくもなんともないのだ。
しかも一方通行の補助に使われているネットワークは『ミサカ』。
その大元はこの御坂美琴である。

以下略



70: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/04/13(土) 23:32:13.82 ID:EU4odp+w0
たった二日。時間にしてたかが四八時間だ。
だがその間に一般人の一生分以上の苦しみを味わった。
RSPK症候群なんてものさえ起こしてしまうほどに追い詰められた。
そして同時に、この二日間の間で妹達への想いは大きくなる一方だった。

以下略



71: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/04/13(土) 23:36:54.84 ID:EU4odp+w0
次から次へと言葉が飛び出す。
絶対能力者になるために『実験』を受けた一方通行。
身勝手な理由で人を殺した一方通行。
妹達を人形だと嗤い、二万人以上もの妹達を“壊した”一方通行。
そんな奴に。人としての倫理も道徳も持っていないような奴に。
以下略



72: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/04/13(土) 23:38:16.33 ID:EU4odp+w0
この男が、たった一言。『実験』をやめると、そう言っていれば。
あるいは最初から『実験』を断っていれば。
本当にそんな小さな一言だけで、こんなことにはならなかったのに。

この男は、その時まだ六歳か七歳だった美琴と違って、十分に物事を自分で判断できる歳だったのに。
以下略



73: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/04/13(土) 23:40:27.50 ID:EU4odp+w0
「アンタが一言やめると言っていれば。被験者であるアンタが『実験』を放棄していれば!!
……私はアンタを許さない。アンタが一〇〇三一回妹達を守ろうと!! そのために死んだとしても!!
アンタの罪はこれっぽっちも消えはしない!! 本当に分かってるの!?
アンタが奪ったのはあの子たちの命だけじゃない。不器用な笑顔も、これからの可能性も、何もかも一切合財を全て丸ごと刈り取ったのよ!!」

以下略



74: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/04/13(土) 23:43:44.97 ID:EU4odp+w0
「人が死ぬってどういうことか、本当に分かってるの……? その重みが、その痛さが、アンタには分からないの……?」

声が大きく震えていた。
搾り出すのがやっとという声だった。

以下略



75: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/04/13(土) 23:45:45.82 ID:EU4odp+w0
ようやくその決意を固めた時には、美琴は人であることを捨てた。
普通の人の心を持っていては、殺人というのは絶対に出来ない所業だったから。
まともな精神ではその重さに耐えられるはずがないから。
人の命は唯一絶対。なのに。

以下略



76: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/04/13(土) 23:47:49.10 ID:EU4odp+w0
一方通行は、人を殺す。
それを特別なこととも思わず、その重さを感じることもなく。
目の前を飛んでいるハエを落とすような感覚で人の命を奪う。
相手が外道ならまだしも―――外道なら殺していいというわけではないが―――この男は妹達まで手にかけた。
機械的に、淡々と。呼吸するような自然さで、どこまでも身勝手な理由で。
以下略



77: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/04/13(土) 23:49:36.32 ID:EU4odp+w0





以下略



78: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/04/13(土) 23:55:26.92 ID:EU4odp+w0
スベテカリトッタ―――。エガオモ、カノウセイモ、ミライモ、ナニモカモ―――。


「……あァ、そォだなオリジナル」

以下略



79: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/04/13(土) 23:58:10.52 ID:EU4odp+w0
「だから、オマエはこのままその怒りを全て俺にぶつけりゃいい。
オマエにはその権利があるンだ」

「私だってそうしたい。アンタをこの手で八つ裂きにしてやりたい。
でも、それをすると打ち止めが悲しむ」
以下略



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