過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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725: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/07(日) 23:14:52.03 ID:tI6cvgON0
「……分かっちゃうんですね」

「僕を誰だと思っている?」

「医者、でしょう?」
以下略



726: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/07(日) 23:17:41.35 ID:tI6cvgON0
だが。そもそもの話、その原因を作ったのは自分だ。
無力感。美琴は、妹達を助けられなかった。
一方通行との一応の和解は済ませたとはいえ、怒りや悲しみが消えたわけではない。
消えるわけがない。たとえ全ての妹達が生き返ったとしても、それがなくなることはないだろう。

以下略



727: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/07(日) 23:30:01.19 ID:tI6cvgON0
「君を地獄に叩き込んだ一方通行を。君の妹を一万人以上殺した一方通行を」

「憎いに決まってるじゃないですか」

今度も即答だった。
以下略



728: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/07(日) 23:31:59.39 ID:tI6cvgON0
美琴は俯いて、

「もう―――……何も言えるわけ、ないじゃないですか。
これからもちゃんと守ってくれるって、期待しちゃうじゃないですか。
一方通行は一万人の妹達を殺したのに。それは絶対の事実なのに。
以下略



729: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/07(日) 23:33:55.48 ID:tI6cvgON0
まるで教え子を自慢する教師のような声。
まるでわが子の成長を誇る父親のような言葉。
まるで親友を讃える友人のような口調。

「そんなわけ、ないじゃないですか」
以下略



730: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/07(日) 23:35:26.28 ID:tI6cvgON0
何かあれば美琴はすぐに能力を使って解決しようとする。
そんな人間が、善人には程遠い。
そういうのは上条当麻こそが。いや、もしかしたら上条も本当の善人とは呼べないかもしれない。
上条も美琴と同じで、何かあればすぐに右手を握ってしまう。
すぐに力に訴えてしまうということだ。
以下略



731: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/07(日) 23:38:21.72 ID:tI6cvgON0
「あれは不可抗力だった。慰めでも気休めでもなく、本気でそう思う。
君は騙されてしまっただけなんだ。もっとも、こう言っても君は割り切れないだろうけどね」

「…………」

以下略



732: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/07(日) 23:40:44.99 ID:tI6cvgON0
「筋ジストロフィーの治療だろう? 何とも君らしいと思うよ」

「もともとが、私の力はそのために使われるはずでしたから」

未だ治療法の確立していない筋ジストロフィー。
以下略



733: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/07(日) 23:42:54.88 ID:tI6cvgON0
「今までの話とは全く関係ないことなんですけど」

美琴は前置きして、

「先生、お話が。いえ、お願いしたいことが」
以下略



734: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/07(日) 23:44:51.82 ID:tI6cvgON0
(……駄目だ。弱気になってる、私)

終わらせられるのだろうか、などという甘い考えでは駄目だ。
終わらせるのだ。この手で、確実に。
それに美琴は一人ではない。
以下略



735: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/07(日) 23:46:02.89 ID:tI6cvgON0
どうやら冥土帰しが白井に、というより常盤台に連絡してしまったようだ。
そういえば口止めするのを忘れていた。
白井はグイグイと美琴に迫り、美琴の全身を舐め回すように見つめた。
ただしそれにいつものような変態的な意味合いは含まれてはいない。

以下略



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