過去ログ - 【まどか×PSYREN】ほむら「結構よ、指を咥えてそこで見ていなさい。夜科アゲハ」
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76: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 09:49:48.42 ID:0wYW71OQo





以下略



77: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 09:50:51.03 ID:0wYW71OQo
 私がこの時間軸で目覚めてから明日で二週間が経つ。転校してからなら四日だ。もっとも、登校したのは今
日で二回目なのだが。
 少し、気になるところはあるけれど、まぁある程度友好的な関係が築けているはずだ。

「ねぇ、夜科アゲハ。あなたはどこまで知っているの?」
以下略



78: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 09:51:48.54 ID:0wYW71OQo
 それも、そうだ。それに私は魔法少女でサイキッカー。恐らく前例を見ないはず。ならば、当てにできるのは
自分だけ。

「そうね。それなら少し相手をしてもらえないかしら」

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79: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 09:52:48.77 ID:0wYW71OQo
「えぇ、そうね。否定しないわ。私だって自分の身かわいさにあなたを裏切ってしまうかもしれない」

「あら、そんなこと冗談でも言わないでほしいわ。それに暁美さんは自分かわいさに他人を切り捨てるような人には見えない。ただ、目的のために誰かを諦めることは簡単にしそうだけどね」

 やっぱりこの人は鋭い。どうしてこうも、厄介な勘の良さを持ち合わせているのだろうか。
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80: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 09:53:50.87 ID:0wYW71OQo
「それじゃあ、明日の体験ツアーに同行しないかしら?」

 まさか、そちらからお誘いが来るとは思わなかった。
 これは好都合だ。
 巴マミと一緒ならお菓子の魔女まで危険が及ばないとはいえ、不測の事態もありうる。
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81: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 09:54:49.39 ID:0wYW71OQo
 ドアの正面に立ち、小さく深呼吸をする。
 過去に幾度となく通い、色々な話をした場所。
 ついこの間も、まどか、美樹さやか、巴マミと一緒にここで過ごした。
 けれど、三人一緒と一人とではやはり違う。
 もう一度、一人でここに来ることになろうとは予想していなかった。
以下略



82: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 09:55:48.11 ID:0wYW71OQo
 それにしても、話とはなんだろうか。
 考えられる可能性は二つ、いや三つだろうか。
 一つ、心の準備が出来たから魔法少女の真実を教えてほしい。まだ、この話をしてから数日だ。正直望み薄だ
ろう。

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83: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 09:56:48.31 ID:0wYW71OQo
「えぇ、ちょっと知り合いの伝手でおいしい紅茶を淹れてもらったことがあって。それから、その人に教わった
の。おいしい紅茶の淹れ方から茶葉の種類別によく合う焼き菓子の作り方まで」

 最近では菓子を作ることはもちろん、紅茶を淹れることすらやっていない。一息つくときは大抵マズイ缶コー
ヒーだ。
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84: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 09:57:48.30 ID:0wYW71OQo
 だけど、今日は。今日だけは。
 考えると考えるだけ気持ちが急いていくのを自覚する。

「私も巴さんと話をするのは嫌いじゃないです。けど、あまりダラダラと会話を続けると決心が鈍りそうなので」

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85: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 09:58:49.25 ID:0wYW71OQo
 巴マミは私に小さく頷く。その顔は今にも涙がこぼれそうだ。
「ワルプルギスを乗り越えたら、恐らく私は魔法を使えなくなる。その時が来たらこの町を去るつもりでいるの。
私は魔法が使えなければ何の能力も持たない魔法少女になってしまうから」

「いやよ!ダメ!そんなのあんまりだわ。今チームを組むって言ってくれたのにどうしてもう別れることを考え
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86: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 09:59:57.84 ID:0wYW71OQo
「巴さん、あとのことは後で考えればいい。今大事なのはワルプルギスに備えることと、それまで生き残ること」

「そして何より、いつかは今じゃないわ」

 言葉を放つ。何時かの時間軸で佐倉杏子と行動を共にしていた幼い少女の言葉だ。
以下略



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