過去ログ - やはり俺はどの学校でもぼっちである。
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◆5m18GD4M5g
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2013/05/04(土) 17:20:29.19 ID:v7d/Z+OJ0
俺は昇降口に辿り着くと、この靴の持ち主である雪ノ下の姿を探した。
しかし雪ノ下の姿はここにはなく、遠くでさっきの集団の喧騒が聞こえてくるだけで辺りは静寂に包まれていた。
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◆5m18GD4M5g
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2013/05/04(土) 17:23:07.71 ID:v7d/Z+OJ0
そうあれこれと考えながら下駄箱の側面部分に背中を預けて待っていると、誰かが廊下を歩く音が耳に届いた。
音の鳴る方へ視線を向けると、そこにはやや俯きながら歩く雪ノ下の姿があった。
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◆5m18GD4M5g
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2013/05/04(土) 17:24:40.16 ID:v7d/Z+OJ0
過去の苦々しい思い出を掘り起こして精神に僅かなダメージを負いながら、俺は雪ノ下の背中に声を掛けることにした。
「……あー、ちょっといいか?」
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◆5m18GD4M5g
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2013/05/04(土) 17:26:13.98 ID:v7d/Z+OJ0
しかし、そんな彼女が俺に向ける双眸は仄暗く、触れたら凍傷になりそうなくらい冷たく感じた。
それは言外に、「私に話しかけるな」と拒絶しているようだった。
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◆5m18GD4M5g
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2013/05/04(土) 17:27:35.80 ID:v7d/Z+OJ0
ただ小学校では悪評(すべて誤解)が広まり過ぎて到底不可能なので中学校に期待。あー、早く卒業したい。
そしてこの間わずか2秒。ぼっちの思考スピードは常人のそれとは隔絶しているため、短時間で様々な情報を展開、統制、整理することに長けている。
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◆5m18GD4M5g
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2013/05/04(土) 17:29:11.76 ID:v7d/Z+OJ0
「この靴、お前のだろ? 体育館裏に落ちてたぞ」
「っ! ……、」
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◆5m18GD4M5g
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2013/05/04(土) 17:31:37.46 ID:v7d/Z+OJ0
「どういうつもりもなにも、俺は落し物を本人に届けただけだが?」
「……ふんっ、そんな見え透いた嘘に私が引っかかると思っているのかしら」
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◆5m18GD4M5g
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2013/05/04(土) 17:32:51.85 ID:v7d/Z+OJ0
「……あくまで白を切るつもりなのね。あなたみたいなタイプの人間は初めてだわ」
「おい、だからお前は一体何を……?」
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◆5m18GD4M5g
[saga]
2013/05/04(土) 17:34:47.58 ID:v7d/Z+OJ0
そして雪ノ下はまるで汚物を見下すかのような冷酷さを瞳に込めたまま、ゆっくりと桜色の唇を開いた。
「あなた、私に好意を抱いてほしかったら、せめて真正面から正々堂々とぶつかってきなさい。人の物を盗むような下劣な人間を、私が好きになるはずがないじゃない」
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◆5m18GD4M5g
[saga]
2013/05/04(土) 17:36:29.42 ID:v7d/Z+OJ0
「ちげぇよ、その自意識過剰ぶりはさすがにひくぞ」
「そう、てっきり私のことを好きなのかと思ったわ」
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