過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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259:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/02(日) 09:34:23.30 ID:JfSyiqI+o
ツキに対する心境に大分変化があったな


260:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/02(日) 16:35:05.18 ID:owLe/pQDO
巷に雨の降る如く、我が心にも、雨ぞ降る

ヴェルレーヌの詩だったかな…


261:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/02(日) 20:53:03.50 ID:u6kCd0WAO
乙。


262:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/03(月) 07:33:19.10 ID:7IYKPM3ao



 屋敷に戻るとき、何か奇妙な感じがした。
 なんだか、物々しいような雰囲気を感じたのだ。
以下略



263:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/03(月) 07:34:04.33 ID:7IYKPM3ao

 話し声は、雨の音に途切れてろくに聞こえなかった。
 それなのに、シラユキではない方の声は、ひどく冷たく、無機的に聞こえる。
 なぜかは知らない。

以下略



264:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/03(月) 07:34:51.22 ID:7IYKPM3ao

 シラユキと話をしていた誰かは、やがて丘の下へと向かう道を歩いていった。
 わたしはその場で少しのあいだ空を見ていた。

 雨は降り続いている。灰色の雲と白っぽい太陽。生き物の気配のしない森の中。
以下略



265:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/03(月) 07:36:27.68 ID:7IYKPM3ao



 しばらく経ったあとだというのに、わたしがふたたび屋敷に向かったとき、シラユキはまだそこに立っていた。
 まるで待ち構えるみたいに。
以下略



266:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/03(月) 07:36:59.86 ID:7IYKPM3ao

「話があるんですよね?」

「うん。シラユキもでしょう?」

以下略



267:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/03(月) 07:37:37.78 ID:7IYKPM3ao

 薄いクリーム色をした、細い髪。まんまるの、鳶色の瞳。
 淡く滲んだような森の中に、彼女の気配は溶け込むようにうつろだった。

 どこから話せばいいんだろう。思い浮かんだこと、思い出したこと、思いついたこと。
以下略



268:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/03(月) 07:39:22.42 ID:7IYKPM3ao

「わたしは、ここじゃない世界に生きていたんだよね?」

 シラユキは答えなかった。雨の音が、かすかに強まった気がした。

以下略



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