過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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549:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/21(金) 02:45:19.94 ID:gFrmtBDeo

 やがてシラユキは、真剣な顔で小さく頷いた。自分を納得させようとしているみたいに見えた。

「ここまで話したのは、もう本当に、どうしようもない状況になってしまったからです」

以下略



550:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/21(金) 02:46:26.03 ID:gFrmtBDeo

「まだ、隠してることがあるんです。
 本当はまだ言いたくないんですけど、言わないとフェアじゃないような気がして……。
 でも、これを言ったら、あなたは騙されたと思うかもしれない」

以下略



551:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/21(金) 02:47:26.03 ID:gFrmtBDeo

「……わたしが知っているシラユキは、あなただけど。でも、それなら、あなたは誰なの?」

「それについても、シラユキ、と言うほかありません」

以下略



552:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/21(金) 02:47:52.67 ID:gFrmtBDeo

537-1 前を猫は → 猫は

つづく


553:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/21(金) 08:59:36.83 ID:spH6hjm8O
なんと
シラユキが世界に綻びを作っていたのか
なら尚更シラユキの正体が気になるな


554:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/22(土) 03:54:00.09 ID:CnjYFZl7o



 シラユキの話をそこまで聞いたとき、頭に鈍い痛みを覚えはじめた。
 ツキはまだ座り込んでいる。シラユキは雨に打たれている。
以下略



555:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/22(土) 03:55:09.55 ID:CnjYFZl7o

 ……なんとなく、分かった。
 今の今まで、ずっと、わたしは茶番を演じているような気分のままだった。
 行動の一つ一つにも、出来事の一つ一つにも、現実感のようなものがまるで伴っていない。
 
以下略



556:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/22(土) 03:56:12.56 ID:CnjYFZl7o

 とにかく、問題は……わたしがどうするか、という一点に尽きる。
 
「ねえ、シラユキ。わたしはどうすればいいんだろう?」

以下略



557:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/22(土) 03:57:01.87 ID:CnjYFZl7o

「ここを出て、もう一度、生きてみる気にはなれませんか」

 とシラユキは言った。
 彼女はそう言うだろうな。そんなのは分かっていたことだった。
以下略



558:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/22(土) 03:57:54.38 ID:CnjYFZl7o

「とにかく生きてみて、それでも結果、なにひとつ変わらなかったら、何の解決も訪れなかったら……。
 そのときは、わたしのことを恨んでくれてもかまいません。とにかく、もう一度生きてみませんか。
 わたしが言いたかったのは、ずっとそれだけなんです。あなたに、もう少しだけ続けてみようと、思って欲しかったんです」

以下略



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