582:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/23(日) 03:35:11.63 ID:seth9kfao
◇
そのようにして、ツキは向こう側へと去っていった。
後にはシラユキとわたしが残された。
583:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/23(日) 03:35:43.52 ID:seth9kfao
つづく
584:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/23(日) 10:10:19.43 ID:5eHk7y3io
さてどうする
585:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/24(月) 03:52:02.76 ID:k0zfLIWso
◇
シラユキは何も言わなかった。
586:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/24(月) 03:53:48.28 ID:k0zfLIWso
でも、混乱していたからってそのときに下した判断が間違いだったということにはならない。
冷静な視点で考え直してみても、やっぱり耐え難い状況だったのかもしれない。
何より確かめるのが面倒だった。
587:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/24(月) 03:54:56.84 ID:k0zfLIWso
面倒だ面倒だって言っていたって仕方ないじゃないか、とわたしの中のわたしが言う。
とにかく冷静になってみよう、とわたしの中のわたしはわたしを説得した。
わたしに、ここを出るだけの理由があるのだろうか?
588:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/24(月) 03:55:55.11 ID:k0zfLIWso
ツキのため?
でも、どうだろう。ツキだってずっとわたしのことを覚えているわけではないはずだ。
いつかは忘れてしまう。それに、忘れなかったとしても、ツキだっていつか死んでしまうのだ。
589:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/24(月) 03:56:50.32 ID:k0zfLIWso
こんなことばかり考えているから、お母さんはわたしのことが嫌いだったのかもしれないな。
四六時中こんなことばかり考えているような子供を誰が好きになるだろう。
わたしだってできればみんなに好かれたいと思ったけれど、あんまり上手くはいかなかった。
590:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/24(月) 03:58:05.78 ID:k0zfLIWso
そう、全部が今更だ。
もう、ぜんぶぜんぶ終わってしまったことなのだ。
わたしはとっくに決断を済ませていた。
591:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/24(月) 03:58:48.39 ID:k0zfLIWso
でも、それだってそんなに悪いことばかりではない。
少なくとも、一度終わらせてしまえば、それ以上はない。わたしはわたしであることを終わりにできる。
そうすれば、もうこんなふうに考え込む必要もない。
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