過去ログ - 【マジェプリ】もしもイズルが一週間いなかったら
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539: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2013/07/05(金) 00:29:14.81 ID:l6PNrR0W0
最初に彼に抱いたのは、大した感情ではなかった。
他の生徒たちと同じ、ただ、私が教え、導かなければならない一人。
一つ、違うモノを抱いたとすれば。
あの人に似ている、という私的な感想だった。

以下略



540: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2013/07/05(金) 00:30:39.96 ID:l6PNrR0W0
「す、すみませんでした」

顔を上げて、ようやくそんな言葉を返すと、イズルはまた頭を垂れた。
……仕方のない子だ。
心の中で、呆れ気味に呟く。
以下略



541: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2013/07/05(金) 00:31:38.71 ID:l6PNrR0W0





以下略



542: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2013/07/05(金) 00:32:42.15 ID:l6PNrR0W0
「実は、さ」

「うん」

「――あの人に、似てる子がいてね」
以下略



543: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2013/07/05(金) 00:33:57.57 ID:l6PNrR0W0





以下略



544: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2013/07/05(金) 00:35:23.42 ID:l6PNrR0W0





以下略



545: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2013/07/05(金) 00:36:42.27 ID:l6PNrR0W0





以下略



546: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2013/07/05(金) 00:38:47.64 ID:l6PNrR0W0
『スズカゼ。お前、何か夢はあるか』

――夢?
質問に、私は一瞬言葉を濁す。この場合は、きっと軍人以外のことを言え、という意味だろう。
そう意味での夢は、確かにある。ありは、するが。
以下略



547: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2013/07/05(金) 00:40:18.24 ID:l6PNrR0W0
私の答えに大尉は身体を震わせた。
クスクスと抑え目に笑う声がして、私は音の元を知る。
夢を笑われているということに気付き、私は怒りの声を上げようとした。
しかし、その前に大尉が振り返る。
その顔には、笑みなどなく。ただ、私を慈しむような瞳で見ていた。
以下略



548: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2013/07/05(金) 00:41:06.42 ID:l6PNrR0W0
『大尉も、ですか?』

彼は黙って横顔を見せると、深々と頷いた。
その瞳はまるで深海のように静かで、落ち着いていて――少しだけ、目を奪われた。
彼はそのまま、その唇を動かす。
以下略



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